2001 Fiscal Year Annual Research Report
脳内持続注入によるプリオン病モデルの発症抑制系の作成
Project/Area Number |
13670653
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
調 漸 長崎大学, 医学部・附属病院, 講師 (40264220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本村 政勝 長崎大学, 医学部・附属病院, 助手 (70244093)
中村 龍文 長崎大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00198219)
片峰 茂 長崎大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40161062)
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Keywords | プリオン / クロイツフェルド・ヤコブ病 / アンチセンス / モルフォリノ / 脳内持続注入 |
Research Abstract |
プリオン感染実験マウスの脳内持続注入実験を行っている。 1)予備実験として脳内持続注入系の開発を目指して、ミニオスモティック ポンプのマウス脳への定位的留置法を検討した。ラットにおいては確立された方法であるが、プリオン感染系として良く検討されているマウスヘの応用はなされていない。持続的な脳内への薬剤送達が可能とするために、潜伏期の長い本症への治療を可能となる。ポンプを背部の皮下に留置し、カテーテルを定位的に挿入し、歯科用セメントで固定、留置することで安定的に持続注入系を維持する方法を確立した。 2)また、当所計画したアンチセンスと比べて細胞内の酵素活性に規定されず、自身の酵素的な活性で新しいRNAを消化し得るモルフォリノをプリオンRNAのノックアウトの目的でデザインした。アルゼット社製体内埋込式ポンプによる脳内持続注入法によりモルフォリノを30日間の持続注入し異常型プリオンのinocurationと同時に持続投与を開始する予定である。 3)プリオンの細胞内持続感染系を確立した。これによって、幾つかの異なるコンストラクトのモルフォリノをプリオン抑制活性の強さによって容易に選択可能となりた現在、この系を用いて脳内持続注入の候補となるコンストラクトの選定中である。 以上、これ迄の研究により、プリオン持続感染細胞を樹立し、in vitroでの薬剤効果判定系を確立した。この系を用いて脳内でプリオン発現を制御するモルフォリノを同定しつつある。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Oguma T, et al.: "Paraneoplastic striatal encephalitis."Neurology. 57(12). 2326 (2001)
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[Publications] S Hamasaki, et al.: "Resistance of CD4-positive T lympnocytes to etposide-induced apotosis mediated by upregulation of Bcl-xL expression in patients with HTLV-I-associated myelopathy."J Nueroimmunol. 117. 143-148 (2001)
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[Publications] T Nakamura, et al.: "Importance of immune deviation toward Th1 in the early immunopathogenesis of human T-lymphotropec virus type I-associated myelopathy."Med Hypotheses. 54. 777-782 (2000)
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[Publications] S Nakane, et al.: "Compararative molecular analysis of proviral DNA in HTLV-I-associated myelopathy in monozygotic twins."J Neuro Virol. 6. 275-283 (2000)
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[Publications] T Fujimoto, et al.: "Up-reguration of interleukin-12 receptor expression in peripheral blood monomuclear cells of patients with HTLV-I-associated myelopathy/tropical spastic paraparesis."J Neurol Sci. (in press). (2002)
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[Publications] C Kambara, et al.: "Increased Siary Lewisx Antigen-Positive Cells Mediated by HTLV-I-Associated Myelopathy."J Neuroimmunol. (in press). (2002)