2001 Fiscal Year Annual Research Report
動脈内高濃度酸素含有血液高圧持続注入による側副路形成の試み
Project/Area Number |
13670921
|
Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
蔭山 昌成 富山医科薬科大学, 医学部附属病院, 講師 (70240778)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金澤 貴 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (60324034)
富澤 岳人 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (10313610)
|
Keywords | 測副路形成 / 動脈閉塞 / 動脈内持続注入 |
Research Abstract |
動静脈に挿入したカニューレが抜けないようにするため、実験動物(家兎)の固定機具が必要であるが、既製のものでは、四肢をベルトで締め付けることによって固定するものしかなく、血流の変化を評価する本研究には適さなかった。長時間に渡り実験動物(家兎)の四肢を虚血に陥れることなく固定する方法として、プラスチック製パイプに四肢を押し入れ、関節の動きを制限することで実験台に固定する方法を考え、この固定機具を作成した。 さらに当初の計画では、血流量の変化を血管造影という方法で視覚評価する予定であったが、この方法では視覚的な評価であるが故に客観性に乏しくなると考え、客観性を増す方法として、血管造影像をスキャナーでコンピュータに取り込み、既存コンピュータソフトを用いて、動脈の体積を算出するためのプログラムを完成させた。これにより血流量の変化をより客観的に評価できるものと考えている。 また、臨床において、コイルによる血流改変を伴う持続動注用リザーバーポート設置済みの患者さんの経時的血管造影画像を収集し・分析し、ヒト腹腔動脈領域の側副路形成過程を調べるとともに、学会出席および文献検索を通じて効率的な動物実験の方法論を再検討した。 現在、血液の酸素分圧を変化させ、かつそれを一定に保つための輸液ルートの製作に着手している。計画が遅れ、未だ動物実験には着手していないが、このルートの完成を持って、動物実験に着手する予定である。
|