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2002 Fiscal Year Annual Research Report

海馬障害モデル動物のストレス下における神経細胞死と細胞新生について

Research Project

Project/Area Number 13670986
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

定松 美幸  東京大学, 保健管理センター, 講師 (90252387)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今井 秀樹  独立法人国立環境研究所, 内分泌かく乱物質およびダイオキシン類の管理と評価プロジェクト・病態生理研究チーム, 主任研究員 (00232596)
綱島 浩一  東京大学, 医学部付属病院, 講師 (30197743)
Keywords海馬 / 細胞死 / 細胞新生 / トリメチルスズ / グルココルチコイド
Research Abstract

昨年度に引き続き、トリメチルスズ(TMT)投与による海馬傷害の機序について検討した。特にグルココルチコイドの関与について、両側副腎摘除術(ADX)を施したものと、酵素阻害剤であるメチラポンをTMT投与後7日間にわたって投与した2種類の系を作り、海馬部位別に細胞死の経過を観察し、同時に細胞新生を観察した。
TMT投与ラットでは、海馬歯状回顧粒細胞層に始まり、CA3領域、CA1領域と時間を追って細胞死が起こることが明らかになった。ADXでは海馬領域すべてで細胞死が悪化した。一方、メチラポン投与では、TMT投与後28日後には海馬CA1領域と歯状回においては細胞死が抑制されたが、CA3領域では抑制されなかった。これはメチラポンはTMT投与後4-5日目に起こる血中グルココルチコイドの一過性増加を抑制しただけであるのに対し、ADXはグルココルチコイドを完全に抑制したという違いによるものと考えられる。また、部位による違いは海馬におけるステロイド受容体の分布によるものと推測された。
TMT投与単独でも、海馬歯状回においては細胞新生が起こり、TMT投与後14日目には対照群と同等にまで回復することがわかった。メチラポン投与群では、歯状回で一過性に細胞新生が促進され、CA1領域でも細胞新生が認められた。
これらの結果を、日本神経科学会学会のシンポジウム、北米神経科学学会で発表した。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 定松美幸, 今井秀樹, 加藤進昌: "ストレスと神経再生PTSDの分子生物学"分子精神医学. 2巻7号. 232-235 (2002)

  • [Publications] 定松美幸, 加藤進昌: "PTSD"Medical Practice. 19巻10号. 1766-1768 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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