2002 Fiscal Year Annual Research Report
放射標識モノクロナル抗体を用いた転移陽性センチネルリンパ節同定法の確立
Project/Area Number |
13671217
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 宏幸 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40323589)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐崎 祥一 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70291325)
北山 丈二 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20251308)
名川 弘一 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80228064)
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Keywords | センチネルリンパ節 / モノクロナール抗体 / 鉄磁性体 |
Research Abstract |
平成13年度に引き続き、平成14年度も細胞レベルの実験を目標としていた。 ただし、臨床病理学的検討・免疫組織学的検討による特異的モノクロナール抗体の同定に関しては、有望な因子を特定できていない。そこで、より特異的に反応させるために効果的な手法を探るか、もしくはさらに他の因子を探索するかが必要と考えられ、今年度の後半はその手法の探索に努めた。 新しい手法として、当初考えていたマイクロビーズ法の他に、鉄磁性体を用いる方法を検討し、かなり有益であるという結論に至った。これはまず、ブタによる動物実験を行い、リンパ流の特定やセンチネルリンパ節の同定の精度が高く、より正確にセンチネルリンパ節を同定可能であるという結論に至った。そこで臨床レベルでの検討を行いつつあり、症例数を重ねているところである。鉄磁性体の特徴をうまく利用する方法として、MRIを用いてより微細な転移巣を同定できる可能性も考えられる。これについては技術的検討を重ねる必要があると思われ、今後のさらなる検討が必要だと思われる。
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