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2001 Fiscal Year Annual Research Report

食道癌におけるp107遺伝子の解析、および異常蛋白の発癌における意義

Research Project

Project/Area Number 13671273
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

森 隆弘  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (00323030)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮崎 修吉  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50282075)
菅原 浩  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (30323025)
大内 憲明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90203710)
里見 進  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00154120)
宮田 剛  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (60282076)
Keywords食道癌 / p107遺伝子 / western blot法
Research Abstract

食道癌におけるp107遺伝子の解析、および異常蛋白の発癌における意義
1.これまでの結果;当科で樹立された15株の食道癌細胞株(TE-1,-2,-3,-4,-5,-6,-7,-8,-9,-10,-11,-12,-13,-14,-15)を用い、指数関数的増殖を示す状態で各々の細胞株より蛋白質を抽出し、western blot法により発現量の検討を行なった。その結果、p-107蛋白はTE-3,-7,-9,-11において強い発現、TE-10,14では弱い発現を認めた。これら発現量と他のp53,p16,p21,cyclinD1など細胞周期調節蛋白との間に相関は認められなかった。また、real time PCR assayによりp107mRNAを定量化した。GAPDHmRNAにより補正した。始めにTE-1,7,10,14において検討した。TE-7において最も高いp107のmRNA発現を認めたが、いずれも癌細胞株において食道正常粘膜より高い発現を認めた。正常食道粘膜では極微量の発現しかみられなかった。また、術前内視鏡下生検材料を用い、同様にreal time PCR assayによりp107mRNA発現量を検討した。これまで4例について検討し、3例において正常より癌腫瘍部において高い発現を認めた。
2.今後の展開 ; これまでの検討より食道癌においては殆どの場合、p107が高発現していることが認められた。従って、p107遺伝子は少なくとも食道癌においては癌抑制遺伝子としての役割は少なく、むしろ腫瘍ではcyclinD1高発現などによりG1S移行が早まる傾向の細胞周期を抑制する方向にフィードバック的に動いているものと推察される。ノックアウトマウスによる検討を予定していたが、むしろ多くの臨床例の生検標本によりp107mRNA高発現の臨床的意義を検討したいと考えている。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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