2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13671511
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石田 治 広島大学, 医学部, 助手 (00243551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安永 裕司 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40253075)
砂川 融 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (40335675)
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Keywords | 骨壊死 / 治療 / 血管新生 / 成長因子 |
Research Abstract |
本年度は動物モデルの作成,至適FGF-2量の決定ならびに決定した至適量を投与後早期の壊死骨内血流測定,血管新生の評価を行った. 1.動物モデルの作成:日本白色ウサギ2羽を使用し,摘出,凍結壊死させた腸骨に血管茎(大伏在動静脈)を挿入し,術後1週の時点で血管造影にて血管茎の開存と壊死骨内に血管茎から新生血管が生じることを確認し,本モデルが今回の研究に有用であることを確認した. 2.至適FGF-2量の検索:壊死骨内に種々の量のFGF-2滴下を行い壊死骨内の血管新生について観察を行った.当初の計画量である0.1,1.0,10.0μgの滴下をウサギモデル各々1羽に行い術後1週で血管造影を行いFGF-2非投与モデル(上記1)と比較したところ明らかな差を認めなかった.そこで100μg投与を行ったところ非投与モデルと比較し著明な血管新生の増加を認めたため100μg投与を行うことに決定した. 3.FGF-2 100μg投与群4羽(上記2と合わせ5羽),非投与群4羽(上記1とあわせ6羽)を作成し,術後1週の時点で水素クリアランス法にて壊死骨内の血流測定を行い,血管造影にて壊死骨内の血管新生量を計測し,また摘出標本の組織学的検索を行った.投与群では非投与群と比較し明らかに壊死骨内血流量は増加し,血管新生量も多かった.組織学的にも投与群でより多くの血管新生を認めた.組織学的に術後1週の時点では壊死骨内に骨新生は認めなかった.現在,統計学的処理を行い詳細な検討中である.
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