2003 Fiscal Year Annual Research Report
肺再生による急性肺傷害に対する治療法の開発:血管内皮前駆細胞の導入を中心とした治療
Project/Area Number |
13671579
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
三川 勝也 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40229662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁科 かほる 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20311780)
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Keywords | 急性肺傷害 / アポトーシス / 肺胞上皮細胞 / フォスフォジエステラーゼ阻害薬 / ブレオマイシン / エンドトキシン / 血管内皮前駆細胞 / 好中球 |
Research Abstract |
急性肺傷害時の肺胞上皮の再生治療を目標にラット2型肺胞上皮細胞を培養し急性肺傷害ラットの気管内に投与し組織学的・生化学的に検討した。ブレオマイシンをラットに腹腔内投与し急性肺傷害モデルを作成した。これとは別に健康ラットの肺より2型肺胞上皮細胞を分離・培養し、ブレオマイシン投与7日後に治療群には50万個/0.5mLに調整した2型肺胞上皮細胞を気管内に投与した。この気管内投与を3回行なった。無治療コントロール群は生理食塩水を投与した。培養2型上皮細胞の最終外来投与の後、3日後にラットの肺を摘出し組織学的に検討したところ無治療群は多くの肺胞上皮が破壊され線維に置き換わっていた。一方、上皮細胞を外来投与した治療群では肺胞上皮細胞の破壊度が軽減しており線維化が抑制されている傾向にあった。TTF-1による免疫組織学的検討では陽性細胞が細胞外来投与した治療群で多く見られた。線維化の指標である摘出肺のコラーゲン量は外来投与治療群でコントロール(無治療)群に比べ少なかった。また、肺胞洗浄液中のリンパ球は治療群で少なかった。死亡率は治療群で8匹中3匹あり無治療群は9匹中3匹死亡し、死亡率に有意差は見られなかったが、治療における投与方法を改める必要を認めた。今後の課題として、外来投与細胞の投与回数、投与量を再検討し、また生着率や細胞の増殖率を上げるための検討が必要である。本実験は10日(7+3日)の影響しか見ていないが、より線維化が進む長期の肺傷害(28日)に対する影響を検討したい。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Mikawa K: "Efficacy of partial liquid ventilation in improving acute lung injury induced by intratracheal acidified infant formula"Critical Care Medicine. 32(1). 209-216 (2004)
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[Publications] Mikawa K: "ONO-1714, a nitric oxide synthase inhibitor, attenuates endotoxin-induced acute lung injury in rabbits"Anesthesia & Analgesia. 97(6). 1751-1755 (2004)