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2003 Fiscal Year Annual Research Report

矯正学的歯の移動時の歯周組織リモデリングにおけるインテグリンとEGFの役割

Research Project

Project/Area Number 13672165
Research InstitutionMeikai University

Principal Investigator

鐘ヶ江 晴秀  明海大学, 歯学部, 教授 (90119173)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柏俣 正典  朝日大学, 歯学部, 教授 (30152630)
Keywords歯根膜 / 歯周靭帯 / 矯正力 / 歯の移動 / インテグリン / 上皮成長因子 / マウス
Research Abstract

我々は矯正学的歯の移動時における歯周靭帯の機能を解明するため、以下のような実験を行った。
1)免疫染色により、種々のインテグリンサブユニットと細胞成長因子およびその受容体の検出を行った結果、インテグリンαV、β3および上皮細胞成長因子受容体(EGFR)の陽性反応が認められた。
2)矯正力負荷後1日目に歯根膜圧迫側に組織学的な圧縮像を認めたが、インテグリンαVの発現に明らかな変化は認められなかった。
3)3日目には歯根膜圧迫側にインテグリンαVの発現の増加が認められ、部分的に歯根膜隣接面の歯槽骨に吸収反応が観察された。
4)5日目ではインテグリンαVの発現と歯槽骨吸収はさらに顕著になった。
5)歯槽骨吸収窩付近の歯根膜内インテグリンαVと同一部位にはCD31、インテグリンβ3の発現が認められた。また、それらの部位はVEGFRやFGFRの発現部位と一致した。
6)歯根膜組織のインテグリンαVの発現は、矯正力に応答して3日目以降に圧迫側の毛細血管にのみ認められ、インテグリンβ3の局在と一致することから、血管内皮細胞のインテグリンαはβ3サブユニットと複合体を形成していると考えられた。
7)血管新生因子(VEGF-1、FGF)受容体とインテグリンαVβ3の局在が一致したことから、局所では血管新生が起きていることが示唆された。
8)歯根膜隣接面の歯槽骨吸収窩に確認された破骨細胞はインテグリンαVβ3を発現しており、破骨細胞による骨吸収には近傍の歯根膜の血管新生が密接に関係していることが推察された。
以上の結果から、インテグリンαV、β3およびEGFRが矯正学的歯の移動に際し、何らかの重要な役割を果たしている可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 小川了美: "矯正学的歯の移動における歯周靭帯のインテグリンの機能と血管新生について"日本矯正歯科学会雑誌. (予定).

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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