2002 Fiscal Year Annual Research Report
病診連携機能の強化を目的とした継続受診患者の特性解析
Project/Area Number |
13672371
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Research Institution | Chubu Gakuin University |
Principal Investigator |
田久 浩志 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (00188129)
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Keywords | 病診連携 / 薬局 / 処方せん |
Research Abstract |
病診連携機能の強化を目的とした継続受診患者の特性解析 本研究は、先行研究により求めた、外来患者が同一医療機関を継続して受診することにより外来患者数が増加する現象がどの医療施設にも存在することを実証的に研究し、その結果を病診連携機能の強化に応用することを目的としている。 13年度はすでに保有している、東京都南部に位置するT大学医学部の外来受診データを解析し、紹介患者は大学病院に継続して受診する割合が一般患者に比較して高いことを明らかにした。また同様に、救急外来に受診した患者も継続受診の割合が高いことを明らかにした。 14年度の研究は当初、大学病院等の解析をおこなう予定であったが医療評価機構の評価を受ける等などの理由で解析が行えない施設が続出した。そこで、病診連携の強化の概念を発展させ、病院と薬局との連携に注目して解析を行った。神奈川県に本部をもつB薬局の協力を得て、処方箋に関して継続受診患者の解析を行ったところ、病院の受診患者とほぼ同様の現象が見られることが判明した。これは同一薬局のデータを解析することで、地城の各種の病院の患者受診動向を解析できること意味している。本研究の当初の目的は病院の患者のデータの解析であったが、複数の施設のデータを同時に集められることより薬局の処方箋を解析し、病院機能を類型してどのような特徴が見られるかを15年度は明らかにしたい。これらにより、薬局という一種の第三者を通じて病診連携機能を客観的に評価することが可能になると考えられる。
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