2001 Fiscal Year Annual Research Report
急性期の看護における看護実践能力の明確化と継続教育プログラムの開発
Project/Area Number |
13672501
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
岩田 浩子 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (20300171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 直美 浜松医科大学, 医学部, 助手 (40152269)
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Keywords | 急性期看護 / 看護実践能力 / 有能さ / 継続教育プログラム / OJT |
Research Abstract |
方法 1-4 先行研究の探索と分析:実践の有能さ、臨床能力、熟練に関する文献を検索し、Bennerの熟達化における中堅から熟達(卓越)に類する実践能力の要素を検討した。特に臨床場面においては、アセスメント能力とそれに連動する技能を含むケア能力が中軸であると考えた。抽出した構成要素から観察データシートを作成した。(4〜10月) 方法 5-6 術後看護の観察:データシートを基に、承諾を得られた総合病院の外科系病棟において実際のケア場面の観察を予定した。研究者の活動時間(婦長が勤務する時間)と手術患者の帰室時間の調整ができず、手術後患者のカルテからのデータ収集に変更した。結果、11事例を対象とした。アセスメントは主にバイタルサイン、出血、尿量、呼吸状態、精神状態、痛みなどの訴え、指示された治療処置に関するものであった。婦長が有能と評価する看護婦は、術前と術中の情報からリスクを予測し予防的ケアを展開する、バイタルサインと訴えから異常を早期に判断し速やかなケアを実施することが示唆された。(7〜11月)さらに事例を追加すること、実際の場面の観察を通して確証を得る必要があり、次年度に再調整予定。 方法追加:研究目的の一つは継続教育プログラムの開発であるため、現状把握として現任教育とスタッフとして必要な能力や有能さの評価に関して病棟管理者の認識を調査した。承諾を得られた3総合病院の外科系病棟婦長7人を対象とした。病棟スタッフに必要な能力は、「職業人としての能力」「アセスメント能力」「急性期的実践能力」が抽出され、急性期看護として必要な能力としては、「速やかで専門的なアセスメント能力」「変化に応じた速やかな実践能力」が抽出された。さらに有能さは、「高度専門的なアセスメント能力」「高度専門的な実践能力」「スタッフ指導能力」「医師とのコラボレーション能力」「主体的態度」で、Advanced practice nurseの能力項目と部分的に一致した。(9〜2月)この結果は看護研究学会に発表予定である。
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