2002 Fiscal Year Annual Research Report
大学病院を拠点とした女性の性と生殖に関する健康支援活動の開発
Project/Area Number |
13672512
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
嶋田 紀膺子 鹿児島大学, 医学部, 教授 (00197328)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 尚美 鹿児島大学, 医学部, 助手 (70264463)
下敷領 須美子 鹿児島大学, 医学部, 講師 (10315418)
藤野 敏則 鹿児島大学, 医学部, 教授 (90165407)
下川床 麗 鹿児島大学, 医学部, 助手 (60347101)
石走 知子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (00335051)
|
Keywords | 女性入院患者 / 保健師 / 情報収集 / 意思決定 / 解決能力 / 多角的機能 / ピア・サポート / 性別選択 |
Research Abstract |
本年度の研究実績 1.自計式郵送調査の実施と分析 1)主な対象者の判明したもの (1)女性入院患者80人 約6割は,性の問題を認め受容しながら,不安を抱いている.解決に向けての情報収集や相談の行動は,3割と消極的.解決判断にあたっての自分の意思決定や行動選択も5割程度の実施.結論は,4割程度の解決にもかかわらず,結果については5割が納得.ニーズとして解決能力の獲得を求め「相談室」の利用を6割が希望. (2)養護教諭446人 9割が性の問題を認め受容しながら,多くの相談内容を抱え,不安な気持ちをしばしば抱いている.解決の為の情報収集や相談の行動は,8割と積極的.解決判断にあたっての自分の意思決定や行動選択は,6割が実施.結論は7割が解決され,結果も7割が納得.ニーズとして解決能力の向上を求め,「相談室」に個別的ケアや集団的啓発並びに個人的技術習得等多角的な機能を期待.8割がピア・サポート活動を,5割が相談に応じる者の性別の選択を希望. (3)保健師222人 9割が性の問題を認め受容しながら,多くの相談内容を抱え,不安な気持ちをしばしば抱いている.解決の為の情報収集や相談の行動は,3割と消極的.解決判断にあたっての自分の意思決定や行動選択は,4割程度が実施.結論は,3割程度の解決.納得も3割程度・ニーズとして解決能力の獲得を求め,「相談室」に個別的ケアや集団的啓発並びに個人的技術習得等多角的な機能を期待.9割が相談に応じる者の性別の選択を,7割がピア・サポート活動を希望. 2.今後 1)支援活動のストラテジーについて,関係者に呼びかけ,検討を重ね,試作・試行・評価する.
|