2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13680118
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
赤星 礼子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (10192890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
甲斐 今日子 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (10194656)
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Keywords | 高齢者 / 老親子関係 / 同居 / 福祉 / 韓国 |
Research Abstract |
本年度も昨年度(平成13年度)から引き続き、高齢期の生活のあり方について研究を続けてきた。昨年度はこれまでの私の佐賀県における実地調査の一部について見直しを図った。そこで、これまでの調査結果については、なお未整理、未分析のところも多いことに気付いた。現在、データの入力から再整理している。 本研究は、家政学の中の生活経営学という専門から取り組んでいる。しかし、現在、この生活経営学研究は、「生活学」「社会福祉学」との接近が図られており、本研究においてもこれらの視点を取り込みたいと考えるに至った。このように、研究手法についても再考している。 以上のような研究経緯にあるが、その中で国際比較という視点で韓国の高齢者の生活にも関心をもっている。本年度は、海外共同研究者(済州教育大学校)のいる済州島へ研修旅行をした。済州島では、「済州養老院」と「敬老堂(キョンノダン)」を2箇所訪問した。敬老堂については、海外共同研究者が訪問の機会を作ってくれた。敬老堂は、韓国全土に古くからある「寄合所」であり、なかなか楽しい場所であった。しかし、この敬老堂にも変化の波が迫っている様子が伺え、「こうして、高齢者の生活が変わっていく」ということを実感した。このような済州島とソウルの高齢者施設訪問については、今回韓国の人口統計、社会保障制度等々に関する資料を集めてきたので、「韓国の社会福祉」というサブタイトルで整理しているところである。
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