2002 Fiscal Year Annual Research Report
職場の温熱環境が女性の健康に及ぼす影響-末梢部皮膚血流量と身体バランスとの関係-
Project/Area Number |
13680119
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
甲斐 今日子 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (10194656)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
檜垣 靖樹 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (10228702)
井上 伸一 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (80260727)
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Keywords | 温熱環境 / 皮膚血流量 / 身体バランス / 重心動揺 / 冷え性 |
Research Abstract |
職場の温熱環境が女性の健康に及ぽす影響を明らかにすることを目的として、13年度は佐賀県内の銀行に勤務する女性(20〜50歳代)を対象に健康調査及ぴ皮膚血流量の測定を行った。 14年度は13年度の結果を踏まえて、冷房による冷えの影響をより明確にすることを目的として、20歳代の女性10名を被験者とし、温湿度を調整した実験室内において皮膚血流量及び重心動揺の測定を実施した。測定は、冷房使用時の8月と冷房及び暖房を使用しない10月の2期に、午前9時から午後5時まで実施し、1被験者につき4回の測定を行った。その結果、皮膚血流量は、測定開始時の9時から11時の2時間で急激に減少し、冷房による冷えの影響が顕著であった。また、被験者を冷えの有無で分類して検討を行ったところ、冷え性である群(5名)と冷え性でない群(5名)との間に顕著な差が認められた。冷え性でない群は、一旦減少した皮膚血流量は昼食後には回復傾向を示したが、冷え性である群は食後も回復せず、冷え性でない群に比較して冷房による影響を受けやすいということが明らかとなった。 さらに、身体バランス(重心動揺)の変化についても両者の間に差が見られ、疲労度ついても差が生じているものと考えられるが、これについては15年度も引き続き実験を行なう予定である。 今年度の研究結果は、昨年度に引き続き、日本衛生学会総会(平成15年3月27日〜29日:大分コンパルホール)において発表する。
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