2001 Fiscal Year Annual Research Report
老後も住み慣れた地域に住み続けることができるような地域づくりに関する研究
Project/Area Number |
13680123
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
水野 弘之 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (70117977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武元 勲 京都府立大学, 福祉社会学部, 教授 (30295638)
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Keywords | 福祉の地域づくり / 住民の手による地域づくり / 地域福祉活動 / ソフトな地域づくり / 高齢社会 / 生活空間 / 女性の声の反映 / コミュニティづくり |
Research Abstract |
老後も住み慣れた地域に住み続けることができるような地域づくりに関して,次のように各地域で各種の調査を行い,大きな成果が得られ,今後の研究の展望も切り開くことができた。 1.文献調査および先駆者ヒアリングを行い,従来の研究の到達点および研究課題を把握した。 2.全国の先進地域に赴き現地調査を行い,地域づくりの到達点・問題点・課題等を整理した。 3.先進地域の一つである岩手県藤沢町に注目し,各種の調査を行い,次のような研究成果を得た。 ・行政関係者に対するヒアリング調査より,行政が老後も住み慣れた地域に住み続けることができるような地域づくりを推進するシステムを構築していることがわかった。 ・典型3地区(5,23,31区)の地域づくりに関するアンケート調査を実施した。その結果,住民の手による地域づくりの一環としての地域ミニ計画が有効に機能していることがわかった。 ・各種の女性団体の会員に対するアンケート調査を行った。その結果,介護・子育て・教育・地域の風習等に関する女性の生活ニーズの内容が解明され,それを地域づくりに反映するには,何が必要かがわかった。 4.先進地域の一つである広島県沼隈町に注目し,行政関係者に対するヒアリング調査を行った。その結果福祉の地域づくりが推進されていること,住民の手による地域づくりを支援するシステムを行政が構築していることがわかった。また,典型地区(桜地区)においてケーススタディを行いソフトとハードの地域づくりが,住民の手によって進められていることがわかった。
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[Publications] 古野素子, 高野大秋, 水野弘之: "岩手県藤沢町における住民による地域づくりに関する研究〜地域ミニ計画および女性の生活ニーズの反映に注目して〜"福祉のまちづくり研究会第4回全国大会概要集. 73-76 (2001)
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[Publications] 水野弘之, 古野素子: "老後も住み慣れた地域に住み続けることができるような地域づくりに関する研究〜岩手県藤沢町におけるケーススタディ〜"日本家政学会関西支部研究発表会講演要旨集. 12 (2001)
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[Publications] T.NAGAO, H.MIZUNO, T.MITSUHASHI: "A study on development of suitable healthcare equipment for aged people at their homes 〜Toward efficiency and reduction of the homehelpers' labor in healthcare〜"5th Asian Design Conference-International Symposium on Design Science (Call for Papers). 49-52 (2001)