2001 Fiscal Year Annual Research Report
シミュレーションロボットを用いたミュジアム参加型学習環境の構築
Project/Area Number |
13680244
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
美馬 義亮 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 講師 (60325892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 真理子 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (40273388)
柳 英克 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (10325889)
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Keywords | 情報展示 / 情報発信 / 情報共有 / ミュジアム / デジタル / 実空間 / 情報空間 / リフレクション |
Research Abstract |
本研究では、デジタル・ミュジアムをネットワークで結ばれた情報空間上の構造と実空間上の構造を併せ持つシステムとしてとらえている。このデジタル・ミュジアムは展示・創造・学習を行うための場を提供することにより、人間の創造的活動を補助することを目的としている。既存のミュジアムは、過去に行われた他者による活動の成果を展示する場所として考えられることが多かったが、他者の活動をより深く捉えるための補助手段を提供することや、他者の作業に触発された時にさらに自己なりの表現をする場としての性格付けをすることが、ミュジアム自体の存在価値を大きなものにすると考える。そこで、本年の活動の1つとしては、他者の語りをリフレクションし、また語りの意味の解釈を共有できるシステムのプロトタイピングを行った。対象は、美術教育における教授者の発話である。このシステムは美術教育のなかでの教員の発話をテキスト化したうえで、キーワードでそれらのフレーズを呼び出すことができるようにしたものである。システムの使用者は、フレーズを対象にしてコメントや解釈をくわえてゆく、これらの追加された情報は複数の学習者によって共有されるというものである。2つ目の活動は、このミュジアムの構成要素(コンポーネント)として、コンピュータに指示を与えながら自分の好みにあった抽象絵画を生成するシステムを付加するというものである。このシステム自体は研究分担者の2名(美馬義亮、柳英克)がかかわるプロジェクトで開発してきたものであるが、ミュジアムの中でのリフレクション・情報共有と発信をするものとして優れた性質を持っておりデジタル・ミュジアムの中での位置付けを検討中である。3つ目の活動は3月に予定されているもので著名なデジタル・ミュジアム的な場の調査を行うことになる。
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