2002 Fiscal Year Annual Research Report
MPEG符号化された映像情報を直接処理する画像処理プロセッサに関する研究
Project/Area Number |
13680425
|
Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
宮内 新 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (80166115)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 秀一 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (20212590)
|
Keywords | アーキテクチャ / MPEG / 符号化 / 動きパラメータ / 自動生成 |
Research Abstract |
我々は、平成13年度までにソフトウェア側として符号化されたMPEGデータ列から復号することなく動きパラメータを抽出するアルゴリズムを完成させた。さらに、複数の動きパラメータを統合して1つの物体に対する動きパラメータを求めるアルゴリズムも完成させた。ハードウェア側としては、高級言語で記述されたアプリケーションプログラムを高速に実行するコンピュータアーキテクチャの自動生成する手法について検討してきた。これらの結果を踏まえ、平成14年度にはソフトウェア側として複数のコンピュータ上で実行するマルチエージェントでの処理をする方法を検討しエージェントの協調動作でシステムを容易に構築することができると謂う成果を得た。また時間遅れの項を導入することにより複雑系を構成する手法を提案しフラクタル次元を用いることで有効性を確認した。さらに生成したVLIWプロセッサに対応するコンパイラ、特にコンパイラのスケジューリングを自動生成するスステムを検討し、特定のアーキテクチャ専用に設計したスケジューリング手法とほぼ同様の性能を得た。また、リアルタイムOSであるITRONを簡単なハードウェアであるCOMET2に実装し動作を確認した。この経験により生成したアーキテクチャのCPUにリアルタイムOSをインプリメントするノウハウを得た。ハードウェア側としては、アプリケーションプログラムからアーキテクチャを自動生成する手法をさらに改良し、より高速に動作するアーキテクチャを生成することが可能になった。また、既存のRISCプロセッサであるNIOSプロセッサにハードウェアを追加することにより高速に画像符号化することができるプロセッサを開発した。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 知久慎太郎, 荒井秀一, 宮内新, 上原徹三: "人間-エージェント間対話による画像・音声刺激からの言語シンボルの概念獲得"Proc.JAWS2002:エージェント合同シンポジウム. 4-2. 323-300 (2002)
-
[Publications] 宇野 央, 宮内 新, 荒井 秀一: "時系列面像を用いたオプティカルフロー抽出精度向上"Proc.FIT2002. I-42. 83-84 (2002)
-
[Publications] 長谷川 光, 宮内 新, 荒井 秀一: "ターゲットの変更が可能な命令スケジューラに関する研究"Proc.FIT2002. C-12. 211-212 (2002)
-
[Publications] 相原 靖弘, 宮内 新, 荒井 秀: "COMET-II互換プロセッサ上におけるITRON仕様OSに関する研究"Proc.FIT2002. B-39. 165-166 (2002)
-
[Publications] 栗崎 正和, 宮内 新, 荒井 秀一: "アプリケーションプログラムを基にしたプロセッサアーキテクチャの自動生成"Proc.FIT2002. C-2. 191-192 (2002)
-
[Publications] 古川 剛史, 石川 知雄, 宮内 新: "GAを用いたITC符号化プロセッサ"Proc.RTP2003. (受理). (2003)