2002 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔地手話通訳システムにおける臨場感の伝達方法に関する研究
Project/Area Number |
13680498
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Research Institution | Tsukuba College of Technology |
Principal Investigator |
内藤 一郎 筑波技術短期大学, 電子情報学科・電子工学専攻, 助教授 (00237182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 伸子 筑波技術短期大学, 電子情報学科・電子工学専攻, 助教授 (90279555)
石原 保志 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター・(聴覚障害系), 助教授 (70212917)
村上 裕史 筑波技術短期大学, 電子情報学科・情報工学専攻, 助教授 (20219900)
皆川 洋喜 筑波技術短期大学, 電子情報学科・情報工学専攻, 助教授 (00273285)
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Keywords | 手話 / 通訳 / 遠隔地通信 / 画像通信 / 臨場感 / テレビ電話 / テレビ会議システム / 聴覚障害者 |
Research Abstract |
今後,テレビ電話やテレビ会議システムなどを利用した遠隔地からの手話通訳サポートが可能になってくることが予想される.そのためのより効果的なシステムの構築ならびに利用方法の検討を目的として,本年度は以下の検討を行った. 1.対話的な授業におけるシステム運用実験 教官と学生間で頻繁に質疑などのやりとりが発生する対話的授業において,手話の提示や手話の読み取りのしやすさなどの評価実験を実施し,実際に運用するシステムでのカメラの位置や通訳者への画面の提示方法などの具体的な検討を行った. 2.学内CATVを想定したシステムの運用実験 学内に構築されているCATVを想定した実験システムを構築し,システムの運用実験を実施した.通訳者が手話を読み取る際の音声のハウリングなど,音響関係の設定が難しいことなどがわかった. 3.学内ネットワークを用いたシステムの運用実験 市販のテレビ会議システムを用いて,学内ネットワークでの運用実験を実施した.ネットワークを利用する際には,時間の遅れが起きるが,学生側からは遅れていることが認識されないことがわかった.また,通訳者が速い動きをする際には,画像が滑らかさを失うため,システムに合った手話表現を検討する事の必要性がわかってきた. 4.講堂での手話通訳者支援ならびにエアロビクス授業での情報支援の検討 これまでの研究成果を基にした講堂での手話通訳支援システムや聴覚障害学生のためのエアロビクス授業での情報支援システムを検討し,実際に評価実験を実施した.こうした実験の結果からも,本研究が様々な応用分野を持ちうることがわかってきた.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 内藤一郎: "講堂での手話通訳者への情報支援に関する基礎的な考察"電子情報通信学会技術研究報告. HCS2002-17. 13-16 (2002)
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[Publications] Hiroki Minagawa: "The User Interface Design for the Sign Language Translator in a Remote Sign Language Interpretation System"Proceedings of the 8th International Conference on Computers Helping People with Special Needs. 164-165 (2002)
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[Publications] Nobuko Kato: "Visual Communication with Dual Video Transmissions for Remote Sign Language Interpretation Services"2002 IEEE International Conference on Systems. (CD-ROM). (2002)
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[Publications] 内藤一郎: "聴覚障害者へのコミュニケーション支援に関する諸相-講堂での手話通訳者支援と遠隔地手話通訳について-"ヒューマンインタフェース学会研究報告集. Vol.5,No,1. 13-18 (2003)
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[Publications] 村上裕史: "聴覚障害学生に対するエアロビクス授業での情報補償に関する一考察"ヒューマンインタフェース学会研究報告集. Vol.5,No.1. 7-12 (2003)