2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13854015
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
金子 周一 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60185923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍛冶 恭介 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (70324077)
本多 政夫 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00272980)
河合 博志 金沢大学, 医学部・附属病院, 助教授 (80283125)
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Keywords | 肝臓 / 慢性肝炎 / 肝硬変 / 肝細胞癌 / 発現遺伝子 |
Research Abstract |
肝臓病における発現遺伝子を解析するために、各種の肝臓疾患組織を用いた。組織内において発現している数万の遺伝子を包括的に解析する手法としてGenomics技術のひとつであるserial analysis of gene expression(SAGE)法を用いた。 これまで報告した正常肝、C型肝炎ウイルス(HCV)感染肝硬変、HCV感染肝硬変より発生した肝細胞癌組織の3つのSAGEライブラリーを作成してきた。本年度はB型肝炎ウイルス(HBV)感染肝硬変およびHBV感染肝硬変由来の肝細胞癌組織におけるSAGEライブラリーを作成した。これらのライブラリーから発現遺伝子産物である253, 223 tagsを得て、それら全ての塩基配列解析を進めている。また得られた塩基配列解析のデータから、肝臓における4病態のの発現遺伝子のプロファイル解析を進めている。HBVおよびHCVの感染肝炎ウイルスの違いによる発現遺伝子プロファイルの解析を行っている。これまでの解析から、これまでに報告されていない未知の遺伝子が多数見いだされた。これらの中には肝臓において特異的に発現の高い遺伝子があり、さらに解析からヒトゲノム上にマップされる遺伝子を多数見いだした。これらについてはクローニングを行うことを予定した。 これまでにDNAチップを自作し、病態の異なるヒト肝組織を用いた発現遺伝子解析を行ってきた。得られた結果から、DNAチップにて多数の臨床検体を解析することによって、発現遺伝子と肝臓病の関連が明らかに出来る可能性が示された。本年度は、肝臓病の解析に用いる遺伝子群を選択するため、SAGE情報に加え、既知の肝臓発現遺伝子から、1万弱の遺伝子群を選択した。その一部について、収集をはじめた。
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[Publications] Yasunari Nakamoto: "Monocyte-dependent cell death of T lymphocyte subsets in chronic hepatitis C."Immunology Letters. 78. 169-174 (2001)
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[Publications] Taro Yamashita: "Serial Analysis of Gene Expression in Chronic Hepatitis C and Hepatocellular Carcinoma"Biochemical and Biophysical Research Communications. 282. 647-654 (2001)
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[Publications] Yukihiro Shirota: "Identification of differentially expressed genes in hepatocellular carcinoma with cDNA microarrays"Hepatology. 33・4. 832-840 (2001)
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[Publications] Masao Honda: "Differential Gene Expression Between Chronic Hepatitis B and C Hepatic Lesion"Gastroenterology. 120・4. 955-966 (2001)
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[Publications] Hiroshi F., Kawai: "Alpha-fetoprotein-producing hepatoma cell lines share common expression profiles of genes in various categories demonstrated by cDNA microarray analysis"Hepatology. 33・3. 676-691 (2001)