2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14050023
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Research Institution | Kanagawa Academy of Science and Technology |
Principal Investigator |
藤嶋 昭 (財)神奈川科学技術アカデミー, 光科学重点研究室, 理事長兼室長 (30078307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 武利 (財)神奈川科学技術アカデミー, 光科学重点研究室, 上級研究員 (40392930)
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Keywords | 光触媒 / 酸化チタン / セルフクリーニング / ナノシート / 可視光応答型光触媒 / 量子収率 |
Research Abstract |
【研究テーマ・1】低反射セルフクリーニングガラスの研究開発 (1)ナノ粒子TiO_2コーティングによる方法 ガラス表面にSiO_2粒子をコーティングし、その上にナノサイズのTiO_2をコーティングして500℃で加熱処理することにより得られたコーティング膜は最大光線透過率99%以上(ガラス単体;91%)が得られ、併せて光触媒機能であるセルフクリーニング性が得られた。 (2)TiO_2ナノシートによる方法 ガラス等透明基板上に二次元的に広がるSiO_2粒子、TiO_2ナノシートを順次沈着させ、焼成処理することにより得られたコーティング膜は光触媒機能としてのセルフクリーニング性を持ち、また光線透過率が95〜97%(ガラス単体;91%)と大幅な向上が得られた。 【研究テーマ・2】Nbドープ酸化チタンの光電気化学的挙動の研究 光触媒の可視光応答性付与の方法の一つとしてNbに着目し、その電極としての光電気化学的挙動を解明し、エネルギー変換効率向上の可能性を究明する。 TiO_2にNbを1%〜10%ドープした電極を作製し、対極としてPt電極を用いてXeランプ照射による光電気化学的性能を評価した。その結果、Nbドープ率が増加すると共に酸化光電流が低下し、また、光電流量子収率も低下する傾向にあることが解った。 【研究テーマ・3】光化学反応における量子収率の新規測定方法の研究 従来、粒子収率を測定するためには複雑な方法でまた非常に精巧な装置を使用し、かつ数学的な処理が必要となっている。そこで、「Black Body」の概念に基づいて量子収率をシンプルに測定できるリアクターを作製し、不均質系での量子収率測定方法を確立した。 窒素ドープ酸化チタンを用いてフェノールなどの光分解に対する量子収率および選択吸収性について評価した。
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Research Products
(7 results)