2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14086101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
斎藤 春雄 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60114485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
善岡 克次 金沢大学, がん研究所, 教授 (60200937)
前田 達哉 東京大学, 分子生物学研究所, 助教授 (90280627)
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Keywords | 遺伝子 / 環境 / 酵素 / シグナル伝達 / ストレス |
Research Abstract |
4年目を迎えた本年度も、各班の独創性を活かし、多様な材料(哺乳類、酵母、線虫)や手法を用いて、ストレス応答シグナル伝達経路の様々な制御機構に多角的に迫った。継続の重要課題、 1.ストレス検出(ストレスセンサー)の分子機構の解明 2.SAPK経路の正の制御機構の解明 3.SAPK経路の負の制御機構の解明 4.足場タンパク質によるSAPK経路の特異性維持機構の解明 5.個体レベルでのSAPK経路の機能解析の解明 が中心である。本報告書に記載した主要発表論文は成果のごく一部であるが、その他にも貴重なデータが逐次集積されており、結実が見込まれる。 平成16年度に行われた中間評価の結果に鑑みて、本年度は、各班の連携の強化、領域全体の活性化に努めた。小編成ながらも幅広い生物種を扱う偏りの無さが本領域の強みであり、個々の研究の水準の高さはつとに高評価を得ている。しかしながら、対象の広さが災いして統一を欠くきらいがあり、実績に多少の格差が見られるのは否めない。 領域代表者、計画班員善岡克次氏、同前田達哉氏、の3名から成る運営委員会は、以上の反省点を念頭に、組織的な研究体制の構築を心懸けた。個々の研究への評価に甘んじることなく特定領域にふさわしい総合的な見地を確立すべく、意見や材料の交換を通じて領域内での情報共有を図った。成果発表の遅れていた班からも堅実な報告が相次ぐなど、結果は上々である。
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Research Products
(5 results)