2003 Fiscal Year Annual Research Report
グローバリゼーション時代における国際犯罪と人間の安全保障に関する総合研究
Project/Area Number |
14101007
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
上田 寛 立命館大学, 法学部, 教授 (90093195)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松宮 孝明 立命館大学, 法学部, 教授 (80199851)
生田 勝義 立命館大学, 法学部, 教授 (20066731)
大久保 史郎 立命館大学, 法学部, 教授 (90066720)
指宿 信 立命館大学, 法学部, 教授 (70211753)
市川 正人 立命館大学, 法学部, 教授 (10184615)
|
Keywords | グローバリゼーション / 国際犯罪 / 人間の安全保障 / 国際組織犯罪 / 薬物犯罪 / テロ / 人身売買 / 刑法 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度の情報収集の成果および後述するシンポジウムの準備として、専ら、刑法、刑事訴訟法および国際法の分野における犯罪のグローバリゼーションに関する業績を、先行して公表した。これら諸業績のほかに、2003年12月12日(金)、13日(土)の二日間、国際シンポジウム「国際組織犯罪と人間の安全保障(Transnational Organized Crime and Human Security)」を開催した。上田寛・研究代表者の冒頭報告を皮切りに、初日には、第1報告「国際組織犯罪と日本社会の安全」(宮澤浩一教授・慶応義塾大学)、第2報告「国際組織犯罪-ドイツの対応」ハンス=イェルク・アルプレヒト教授・マックス・プランク外国・国際刑事法研究所)および第3報告「国際組織犯罪と安全保障」(ルイーズ・シェリー教授アメリカン大学国際犯罪・腐敗防止センター)が行なわれた。二日目は、セッションを分け、「国際組織犯罪と法のグローバリゼーション」においては、第1報告「日本から見た国際組織犯罪と刑法のグローバリゼーション」(田辺泰弘教官・国連アジア極東犯罪防止研修所)、第2報告「国際組織犯罪としてのグローバル・テロリズム?:オーストラリアの経験」マーク・フィンドレイ教授・シドニー大学)、第3報告「国際組織犯罪に対するカナダの新しい対抗策-新たな注目点・法執行の新局面と立法化」(イヴォン・ダンドゥランド教授・フレイザー・ヴァレイ大学)および第4報告「西欧における国際組織犯罪-国際組織犯罪に対するEUの司法・警察の対応」(ボアクィン・ゴンザレス教授・アルフォンソ10世大学)が行なわれた。また、「薬物・人身売買と国際組織犯罪」においては、第1報告「日本の薬物犯罪と組織犯罪」(近藤知尚氏・警察庁生活安全局薬物対策課)第2報告「タイから見た組織犯罪規制と薬物犯罪防止戦略」(プラタン・ワタナヴァニチ教授・タマサート大学)、第3報告「韓国からみた東アジアにおける薬物取引と人間の安全保障」(チョオ・ソンクォン教授・漢城大学)および第4報告「不法入国・不法移動・人身売買に対するEUの対策とスペイン法への影響」(エミリアノ・ガルシア・コソ教授・マドリッド・コミラス大学が行なわれた。最後に、総括討議として、参加者全体で意見交換会を行った。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 生田勝義: "日本における治安法と警察-その動向と法的課題"立命館法学. 292号. 57-79 (2004)
-
[Publications] 葛野尋之: "少年法改正と子どもの自己決定権"法律時報. 75巻9号. 53-56 (2003)
-
[Publications] 松宮孝明: "実体刑法とその『国際化』"法律時報. 75巻2号. 25-30 (2003)
-
[Publications] 大久保史郎: "グローバリゼーションと安全保障"憲法と有事法制. 290-295 (2002)
-
[Publications] 薬師寺公夫: "国家責任法典化作業における私人行為と国家の注意義務"立命館法学. 286号. 288-316 (2003)
-
[Publications] 久岡康成: "拘留・拘禁の理由告知と別件逮捕"立命館法学. 286号. 207-226 (2003)