2006 Fiscal Year Annual Research Report
グローバリゼーション時代における国際犯罪と人間の安全保障に関する総合研究
Project/Area Number |
14101007
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
上田 寛 立命館大学, 大学院法務研究科, 教授 (90093195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 史郎 立命館大学, 大学院法務研究科, 教授 (90066720)
生田 勝義 立命館大学, 大学院法務研究科, 教授 (20066731)
市川 正人 立命館大学, 大学院法務研究科, 教授 (10184615)
松宮 孝明 立命館大学, 大学院法務研究科, 教授 (80199851)
指宿 信 立命館大学, 大学院法務研究科, 教授 (70211753)
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Keywords | グローバリゼーション / 国際犯罪 / 組織犯罪 / 人間の安全保障 / 国際人権 / 国連 / 環境 / 司法機関 |
Research Abstract |
本研究は国際組織犯罪を具体的な対象として,「人間の安全保障」論および国際人権に位置づけた研究成果を生み出した。人間の安全保障論は一般的,政策理論的にとどまるか,具体論に踏み込んでも地域開発論なることが多い。本研究は各国際機関の具体的な活動に即しての「人間の安全保障」論の実像を追究した。共同研究の最終年度に当たる2006年度においては,これまでの研究の取りまとめを最重点にすることとし,この成果を一連の主題による「講座・人間の安全保障と国際組織犯罪」全4巻およびこれとは独立した英文出版「Human Security, Transnational Crime and Human Trafficking-Asian and Western Perspectives」の刊行を決め,そのための研究会,編集・出版作業を進めた。 今次の共同研究を通じて,一定の国際的ネットワーク構築を実現した--アメリカ,カナダ,オーストラリア,韓国,タイ,ロシア,ドイツ,イギリス,スペインなどの有力な研究機関あるいは研究者個人との研究を通じた交流を行い,研究情報の交換や国際共同研究の推進の条件を形作ることができた--が,共同研究課題の将来における継続的な研究の遂行にむけて,この国際的な研究ネットワークの整理と再確立に努めた。また,今回の共同研究によって収集したデータ類と研究成果とについては,これを適切な形でデータベース化し,共同研究参加者の共有財産として活用するとともに,この領域の研究課題に取り組む者に公開することとし,そのための形態・体制についても今後検討する。
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Research Products
(7 results)