2003 Fiscal Year Annual Research Report
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14201001
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
村上 勝三 東洋大学, 文学部, 教授 (80144905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河本 英夫 東洋大学, 文学部, 教授 (80214708)
長島 隆 東洋大学, 文学部, 教授 (40207999)
山口 一郎 東洋大学, 文学部, 教授 (20287551)
相楽 勉 東洋大学, 文学部, 助教授 (30256763)
中里 巧 東洋大学, 文学部, 教授 (40277348)
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Keywords | 哲学教育 / 酪農 / 精神障害 / 哲学検定試験 / 哲学教育の国際比較 / 多分野コーディネーター / 哲学綜合語学教育 / 身体の哲学 |
Research Abstract |
1.哲学教育の充実と達成度測定の研究。哲学検定試験を実施するとともに、大学における哲学科の学生として四年間で習得すべき哲学基本用語の内の三分の一を「用語集(1)」として完成させた。また、講義記録の作成と相互の検討を行った。 2.社会的事業との関連づけに関する研究。<人間の生き方における肉体と魂のかたちについての経験科学的アプローチ>に関しては、酪農経験者との交流、および、「社会福祉法人浦河べてるの家」との交流を通して、肉体と魂とがそれぞれに際立つことになる経験における人間尊重のかたちを哲学教育の場に活かす方法を追求した。 3.多分野の研究を統合する研究者の養成(哲学教育の専門家の養成)。身体の哲学部門として、精神医学を中心に哲学と経験科学の統合を視野に収めながら、多くの分野の研究成果・研究推進をコーディネートできる人材の教育を試みている。 4.諸外国との哲学教育レヴェルでの交流。「哲学綜合語学教育」として、独大学での演習に添った演習を行った。また、フランスにおける実情を調査し、来年度にはフランスから研究者を招き、演習を実践する。さらに、昨年度行った各国研究者への哲学教育に関するインタビューを書物として纏めるための準備作業に入っている。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 村上勝三: "実在は完全性であるのか?"白山哲学. 38号. 31-70 (2004)
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[Publications] 山口一郎: "Zeit und Andere in der genetischen Phanomenologie Husserls"The second international Meeting for Husserl Studies in Japan Proceedings. 38号. 1-8 (2003)
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[Publications] 山口一郎: "触発の過剰としての暴力"白山哲学. 38号. 149-170 (2004)
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[Publications] 河本英夫: "活動の哲学"白山哲学. 38号. 189-215 (2004)
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[Publications] 河本英夫: "遂行的記憶"哲学雑誌. 118巻790号. 189-215 (2003)
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[Publications] 中里巧: "精神史のカテゴリーと発生のイメージ"白山哲学. 38号. 95-126 (2003)
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[Publications] 中里巧: "The History of the Idea and the Concept 'Identity"東洋大学東洋学研究所紀要. 40号. 1-11 (2004)
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[Publications] 相楽勉: "構想力と行為的直観-三木清と西田幾多郎における行為論の意義"比較思想研究. 30号(未定). (2004)
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[Publications] 相楽勉: "情意の行為論"白山哲学. 38号. 171-188 (2004)