2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14201022
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
西村 雄郎 広島大学, 総合科学部, 助教授 (50164588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 富夫 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30135040)
稲月 正 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (00232512)
森山 沾一 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (20122864)
近藤 敏夫 佛教大学, 社会学部, 助教授 (70225621)
西田 芳正 大阪府立大学, 社会福祉学部, 助教授 (10254450)
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Keywords | エスニック・コミュニティ / 比較都市社会学 / 在日韓国・朝鮮人 / ニューカマー / 外国籍市民 / 共生 / 東アジア |
Research Abstract |
本研究は、日本全国の外国籍市民集住地域を対象として、エスニック・コミュニティの構造を解明することを目的とする比較都市社会学的研究である。 わが国のエスニック・コミュニティ研究で最も成熟度が高いのは在日韓国・朝鮮人集住地域を対象とした研究である。本研究は、ここを出発点として、日系南米市民などのニューカマーが集住するコミュニティや韓国、台湾といった東アジアにおける外国籍市民の集住地を新たな調査地域として加え、 (1)各々のエスニック・コミュニティの歴史的形成過程を明らかにし、当該地域の歴史的、空間的、階層的特質を明らかにするとともに、 (2)そこに居住する定住外国籍市民と母国人に対する聴き取り調査と質問紙調査をとおして住民の特質や外国籍市民と日本人の民族関係の特質を明らかにし、 (3)これらの調査結果を都市社会学的な視点から比較考量していくことによって、 (4)エスニック・コミュニティの体系的把握を行いたいと考えている。 このため今年度は、前年度までの研究成果を深めるとともに、これをふまえて新たに西尾市、福岡市、韓国仁川市、台湾板橋市で母国人を対象としたアンケート調査や聴き取り調査、長浜市、呉市、那覇市で外国籍市民やアメラジアン調査を行い、最終年度の総括にむけての調査研究を行った。 また、今年度は西尾市、長浜市で調査対象地域における市民団体と共催で外国籍市民との共生をはかるためのシンポジュウムを開催し、調査研究結果の地域社会への還元をはかった。
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Research Products
(7 results)