2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14201039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
近藤 和彦 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂下 史 東京女子大学, 文理学部, 助教授 (90326132)
富田 理恵 東海女子大学, 人間関係学部, 助教授 (80322543)
長谷川 まゆ帆 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60192697)
古谷 大輔 大阪外国語大学, 外国語学部, 講師 (30335400)
山根 徹也 横浜市立大学, 国際文化学部, 助教授 (10315822)
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Keywords | ヨーロッパ / 政治文化 / 近世 / 近代 / 公共圏 / 国制 / 議会 / 複合国家 |
Research Abstract |
本年度は4年間の共同プロジェクトの3年目であった。近世・近代のヨーロッパおよびその植民地における政治社会をめぐる研究の新しい展望をひらくために、欧・日における複合国家・政治文化をめぐる学界の蓄積について整理と分析をくわえ、研究組織として理解を共有しながら、分担者の具体的なテーマを討議する必要があった。 平成16年度は、第1に、引きつづき近年の歴史研究を整理しつつ、広域ヨーロッパの政治・社会・思想をめぐる刊行史料・文献の収集と書誌の分析を継続した。このために物品費、謝金等を支弁しつつ、データベースも拡充した。研究組織のニューズレターを電子メールで配信するだけでなく、ひろく公に発信するためにウェブサイトを維持し更新した。第2に、研究組織として8月23日〜29日に連合王国ケインブリッジ大学クイーンズ学寮で合宿研究会を催して研究報告と緊密な討議をつづけ、また大学町ケインブリッジの実踏、中世都市イーリと18世紀地主貴族の館ウィンポールの見学をおこない、史料調査を推進した。そのさい英国人および日本人の関連研究者からは全面的な協力をえることができ、多大な成果をえた。今年度の旅費の大部分は、これに計上された。第3に、欧米から来日した専門研究者を招いてセミナーを催し、代表者をふくむ各研究者は、学術的情報・意見の交換をすすめることができた。経過的な論文の発表もつづき、顕著な実績のあがった年度であった。
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Research Products
(10 results)