2005 Fiscal Year Annual Research Report
幕末期より明治初期にかけての肥前・肥後における歌学・漢学及び文事に関する研究
Project/Area Number |
14201047
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
上野 洋三 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (30046502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 敏幸 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (50046207)
若木 太一 長崎大学, 環境科学部, 教授 (40071998)
神作 研一 金城学院大学, 文学部, 助教授 (30267893)
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Keywords | 諏訪文庫 / 多久歴史民俗資料館 / 諫早市立図書館 / 国会図書館 / 中島広足 / 草場家伝来資料 / 諫早文庫 / 書誌調査 |
Research Abstract |
諏訪神社所蔵の諏訪文庫については、五次に亘り、各回三〜五名の調査員により、集中的な書誌調査を行った。研究調査報告に収載する目録の最終的な編集・校正作業を並行して行い、正確を期した。 多久市歴史民俗資料館については、三次に亘り、各回三〜六名の調査員による書誌調査を行った。草場家より同館へ寄贈された、幕末期の佐賀藩多久邑の儒者草場佩川とその一族に関係する文書の一群につき、仮目録を作成するための基礎作業である。 諫早市立図書館については、三次に亘り、一〜五名の調査員により、同館所蔵の諫早文庫本についての書誌調査を行った。同文庫の漢籍については既に作成された目録があるので、当調査は私書を対象として仮目録を編むことを目的とした。 国会図書館については、同館蔵の弥富破摩雄旧蔵になる中島広足関係書籍の概要を把握すべく書誌調査を行った。調査は五次に亘り、各一名によりデータを蓄積した。図書館の性格上、一挙に大量の調査が叶わぬ事情もあるが、それでも四年間の集積は一一〇点に達し、中島広足研究の貴重な基地が当館に存在することを確認した。 なお、前述の九州三館においては、文書の修理・保存などに関して重ねて意見を交換し、相互に有益な知識を得ることができた。特に保存状況が劣悪であった諏訪文庫本をはじめとし、草場家旧蔵文書なども、今後の保存処置をめぐって幾つかの提案を行い、具体的な書誌調査の技術と関連して意見を交わして説明したので、意見の一致を得るところもあった。
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