2005 Fiscal Year Annual Research Report
民間非営利セクターの数量的把握と公共政策のあり方に関する理論・実証研究
Project/Area Number |
14203005
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山内 直人 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (90243146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 正次 兵庫県立大学, 大学院・応用情報科学研究科, 教授 (90029918)
松繁 寿和 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (50219424)
鈴木 亘 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80324854)
齋藤 愼 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70093565)
福重 元嗣 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10208936)
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Keywords | 民間非営利セクター / NPO / 個人寄付関数 / ボランティア関数 / 市民社会 / 非営利労働市場 / 非営利サテライト勘定 / SNA |
Research Abstract |
最終年度に当たる本年度の研究実績は以下の通りである。 1.国際比較研究の実施 世界の市民社会(NPO/NGO、非営利セクター)の比較研究のため、研究代表者、研究分担者を含む定例の研究会を合計8回開催し、主要国の市民社会について調査分析を行った。対象国は、アメリカ、ブラジル、南アフリカ、タイ、マレーシア、ベトナム、カンボジア、アフガニスタン、韓国、中国、インド、オランダ、イギリス、フランス、ドイツの15カ国であり、一部の国については現地調査を実施した。これについては、別途研究成果を報告書として取りまとめた。 2.非営利セクターの統計整備 内閣府、UFJ総合研究所などと共同で、非営利サテライト勘定について研究を行った。特に、国連統計局の作成したハンドブックにしたがってSNAと整合的な非営利サテライト勘定を作成する意義、日本におけるフィージビリティなどについて、研究を行った。また、NPO法人について、活動地域別、活動分野別の統計を作成し、これを用いた実証分析を行った。 4.寄付・ボランティア 寄付とボランティアに関するアンケート調査(2003年実施、サンプル数5058世帯、8,728人)のマイクロデータを用いて、日本人の寄付・ボランティア行動の規定要因分析を行い、アメリカの非営利研究学会(ARNOVA)において研究報告を行った。また、寄付税制など関連制度の効果について分析を行った。 5.NPO労働市場調査 海外の非営利労働市場について調査するため、イギリス、フランス、チェコ、ハンガリーにおいて、非営利労働市場規模、賃金・勤務パターン、キャリア形成、労働組合の役割などに関する実態調査を行い、日本の非営利労働市場との比較分析および課題の抽出を行った。 6.まとめ これまで4年間の研究実績のとりまとめを行い、21世紀型日本社会あるいは新しい市民社会における非営利組織の役割、非営利組織と政府、営利企業の役割分担などについて解明し、全体報告書の作成作業を行った。
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Research Products
(7 results)