Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 伸 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40228309)
石井 一暢 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (70301009)
谷 宏 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (80142701)
近江谷 和彦 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (80002062)
安藤 和登 ヤンマー農機株式会社, 中央研究所, 主幹技師
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Research Abstract |
<衛星画像とヘリコプタ画像の融合> ヘリコプタ画像による推定値をキャリブレーションデータとして用いた衛星ベース環境モニタリング手法を確立した。ヘリコプタ画像の外乱要素は補正式により除去できるため,異なる日時に取得した画像どうしを比較することができる。したがって,ヘリコプタ画像による推定では,一度推定式を作成すれば,再びグランドトゥルースの実測を必要としない。昨年の研究でヘリコプタ画像を用いて土壌状態と作物成育状態を推定するアルゴリズムはほぼ完成していたので,今年度は衛星画像のメリットを生かしつつより簡便で正確な環境モニタリングシステムの構築を行った。 <小麦の生育モニタリング> 帯広市八千代地区の小麦ほ場において,小麦の生育量(草丈,穂水分,SPAD値,草丈×SPAD値,粗タンパク含量)をサンプリングし,衛星画像(SPOT, QuickBird)及びヘリコプタ画像を用いて小麦の生育モニタリングを行った。衛星画像(SPOT, QuickBird)及びヘリコプタ画像の色情報を比較したところ,衛星画像及びヘリコプタ画像間には,波長により差異はあるものの相関があることを確認した。次に正規化植生指数(NDVI, GNDVI)においても同様の比較を行ったが,全ての組合せにおいて高い相関が認められた。 衛星画像とヘリコプタ画像の植生指数(NDVI, GNDVI)を用いて小麦の生育量(草丈,穂水分,SPAD値,草丈×SPAD値,粗タンパク含量)の推定を行った。穂水分,SPAD値,草丈×SPAD値には衛星画像(SPOT, QuickBird)及びヘリコプタ画像において高い相関があり,ヘリコプタ画像を用いて衛星画像が標準化できることを明らかにした。
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