2005 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイム三次元超音波を用いた21世紀の心臓外科手術:拍動下心内手術の確立
Project/Area Number |
14207051
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高本 真一 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60137833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 新 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (70190874)
本村 昇 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40332580)
師田 哲郎 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10332587)
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Keywords | 拍動下心内手術 / 三次元超音波 / 2Dアレイ / 超音波リアルタイム三次元装置 / 高周波超音波振動子付縫合器 / Integral Videography |
Research Abstract |
心臓手術の低侵襲化を目指し,Image-guide下の拍動下心内手術法の開発を行ってきた. 平成14年度は透明管内に内視鏡を挿入可能な心臓内視鏡を考案した.さらに,心臓内にて手術操作が可能なように先端に軸と水平方向に両端針が往復しうる自動縫合器を組み合わせた. 平成15年度は,リアルタイムで超音波三次元エコー情報を収集できる三次元プローブとそれを駆動する超音波診断装置を開発した,また,空間分解能に優れる2Dマトリックスアレイ・プローブを用いた超音波リアルタイム三次元装置の開発をアロカ株式会社とともに行った. 平成16年度は2Dマトリックスアレイ・プローブを用いた超音波リアルタイム三次元表示装置の機能向上と高周波超音波振動子付縫合器の開発を行った.加えてリアルタイムIntegral Videography(IV)による画像を作成,IVディスプレイに表示することを試みた. 平成17年度は,アロカ株式会社,瑞穂医科工業株式会社とともに高周波超音波振動子付縫合器の作製を行った.この縫合器では,針の受け渡しおよび縫合部位を直接観察しうる.三次元画像描画用探触子によって得られた三次元エコー画像にて縫合部全体を観察し,縫合器を縫合部へ誘導する.三次元エコー画像とは別に,誘導された縫合器の高周波超音波振動子によって得られた画像により,適切に縫合点を認識する.縫合時には縫合器の先端に縫合器シャフトと平行方向に装着された縫合針が,組織に貫通する状況を観察することが可能である.これにより適切な部位の確実な縫合を行うことが可能であることが実験で確認された. 今後は本研究を継続し,心臓手術の低侵襲化を目的として,エコーimage-guide下の拍動下心内手術法の確立を目指す.また,3DエコーとIVの組み合わせによる超音波三次元立体視画像を作成,手術支援ナビゲーションシステムを構成し,手術応用を試みる.
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