2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14207086
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
伴 清治 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10159105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 孝一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60156817)
蟹江 隆人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70152791)
有川 裕之 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90128405)
和泉 雄一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60159803)
河合 達志 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60167351)
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Keywords | 複合膜 / 再生医療 / 生分解性高分子 / アパタイト / 電気化学的合成 |
Research Abstract |
本年度はチタンメッシュに針状アパタイトコーティングしたもの、およびチタン板に針状アパタイトコーティングしたのちポリ乳酸/ポリグリコール酸共重合体(PLGA)を浸透させてから剥離したものの2種の複合体を調製し、その生体適合性を検討した。 1.チタンメッシュ/アパタイトコーティング複合体 #80および#200のチタンメッシュに水熱電気化学的合成法により針状アパタイトをコーティングした。このままでは、メッシュの曲げ加工時に剥離するためPLGAを浸透させ保護皮膜を形成した。この複合体のin vitro評価として、疑似体液中での浸漬実験を行った。その結果、PLGAはアパタイトの生体活性を損なうことなく、保護しながら徐々に崩壊し、消失してゆくことが確認できた。 アパタイトコーティング有無のチタンメッシュの細胞培養試験を行いコーティングありの方が細胞の分化、増殖に有効であることが確認された。 2.配向針状アパタイトコーティング含有PLGA複合膜 in vitroでは疑似体液中での浸漬にともなう強度変化と重量減少を測定し、崩壊挙動を測定した。その結果、温度の影響をきわめて大きく受け、体内温度である37℃では2週間で強度測定が困難なほど崩壊が進行したが、アパタイトの含有により、崩壊は軽減された。 in vivoにおける軟組織実験ではラット筋膜下に埋入して、適合性を評価した。また、硬組織実験ではウサギ顎骨に骨欠損部を作成し、試作した複合膜を張り付け、骨再生状態(再生量、骨との親和性など)を評価した。HE染色周囲組織の観察結果から判断して、両環境とも良好な適合性を示した。
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