2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14207086
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
伴 清治 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10159105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 孝一 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (60156817)
蟹江 隆人 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (70152791)
有川 裕之 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (90128405)
和泉 雄一 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60159803)
河合 達志 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60167351)
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Keywords | 生体材料 / セラミックス / 再生医学 / 歯学 |
Research Abstract |
チタン板上に電気化学的合成した針状炭酸含有アパタイト膜に生分解性高分子ポリ乳酸・ポリグリコール酸共重合体(PLGA)を含浸させ、基板から剥離して複合膜を作製した。これに粗精製のBMPを吸着し、マウスの大腿部筋膜上に移植し、3週間経過後の骨新生量を評価した。その結果、BMPを含むアパタイト含有PLGA膜は、骨新生が確認された。以上のことより、この複合膜は、適度な機械的性質を一定期間保持し、BMPのスキャフォールドとして有効であることが確認された。 さらに#80のチタンメッシュに水熱電気化学的合成法により針状アパタイトをコーティングし、マウスの骨芽細胞であるMCT3T3-E1細胞培養試験を行い、細胞の接着性、増殖性、アルカリフォスファターゼ活性、コラーゲンアッセイ、オステオカルシンアッセイを評価した。その結果、細胞はチタンメッシュ上のアパタイトに、アパタイトコーティング無しのものに比較して、より良好に接着し、より良好に生長していることを確認した。また、アルカリフォスファターゼ活性、コラーゲンアッセイ、オステオカルシンアッセイも同様に、アパタイトコーティングありチタンメッシュがより高い値を示した。以上のことより、複雑な形態を有するチタンメッシュに電気化学的にコーティングしたアパタイトは、良好な生体適合性を有するものと結論づけられた。
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Research Products
(4 results)