2004 Fiscal Year Annual Research Report
ドンデーン村再々訪:東北タイ天水田農村における40年間の動態研究
Project/Area Number |
14252001
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
舟橋 和夫 龍谷大学, 社会学部, 教授 (80081173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 行夫 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60208634)
福井 捷朗 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (10027584)
宮川 修一 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (60115425)
星川 和俊 信州大学, 農学部, 教授 (40115374)
野間 晴雄 関西大学, 文学部, 教授 (00131607)
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Keywords | タイ王国東北部 / 天水田農村 / 村落調査 / 40年間の動態調査 / 学際調査 |
Research Abstract |
社会科学系と自然科学系の連携調査を進めた。社会科学系の調査の基本である世帯センサス調査と、自然科学系の基本調査である水田全筆調査をマッチングした。その際、集落住居位置(家屋敷地)の確定、水田筆図と水田所有者間での両者のミスマッチの整合のため、補足調査も行った。 社会科学系の調査は主としてドンデーン村(現在の行政的に2村(ドンデーン村とドンチャローン村)に分割されたが、村人の意識及び生活は旧村のままであるので、ここでは1村として取り扱う。)での電子化された調査データの分析を行った。その際、データの電子化と分析は、1981年時および1964年時の調査データについても行った。 現地調査においては、上記の社会・自然マッチング調査とともに、ドンデーン村周辺村落調査と周辺工場・事務所調査、親家族と子家族の同居世帯調査、村人の大型消費の調査、および教育調査も行った。 教育調査は、ドンデーン・ドンノーイ村小中学校設立の経緯および同小中学校に対する村人の寄付と支援、児童生徒とその保護者及び教員へのアンケート調査、同中学校卒業後の生徒の進路決定と上級学校進学調査、その他に、児童生徒の生活実態調査などを行った。 自然科学系の調査で実施したものは主に次の通り。水稲収量の筆間差の原因に関する調査:昨年度までの調査で、平均収量は80年代に比べて上昇したものの筆間の変異は依然著しいことがわかったので、この調査を実施した。昨年度までの調査筆で収量に著しく差異がある28筆について、生育と収量の調査、水質・土壌の科学性の調査、施肥灌漑などの栽培管理に関する調査を行った。 村の農家が関係する水田全域の栽培と生産に関する調査:作付け時期、移植直播の別、灌漑日と水源、施肥量と肥料の種類および施肥日、農薬の種類と量および使用日、収穫日、収穫高、作柄評価の各項目について聞き取り調査を行った。 その他に、ドンデーン村を取り巻く灌漑水路の現況:水源、規模などの調査、また衛星解析のためのドンデーン村周辺域の土地利用グラウンドツルース調査などを行った。
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