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2002 Fiscal Year Annual Research Report

共生・和合についての社会哲学的研究

Research Project

Project/Area Number 14310006
Research InstitutionKinjo Gakuin University

Principal Investigator

竹田 純郎  金城学院大学, 文学部, 教授 (00020024)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森 秀樹  立教大学, 文学部, 教授 (60103389)
野家 啓一  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40103220)
溝口 宏平  大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80116178)
別所 良美  名古屋市立大学, 人文社会学部, 助教授 (10219149)
横山 輝雄  南山大学, 人文学部, 教授 (80148303)
Keywords共生 / 和合 / 国家 / 政治的公共性 / 正義
Research Abstract

3度開催した研究会、2度開催した日中哲学シンポジウム、台湾中央研究院の訪問などにより、今年度の研究は大いに実績を挙げることができた。
1、相異なる社会の間の共生のみか、生命体および環境と人間との共生をも含めた「共生・和合」の理念について、共同研究者の間に共通理解が得られた。共生の理念を定義すれば、「共生とは、異質なものの異質性とそれらの多様性を前提したうえでの、それらの間にありうる相互承認のことであり、それらの同一化のことではない」ということである。
2、本研究は「共生・和合についての社会哲学的研究」を課題としているが、「国家間の共生」に焦点を定めることにして、国家間の共生の可能性についての社会哲学的考察をおこなった。その可能性の条件を明示できることが、今年度の研究実績である。その条件として、以下の四点を挙げることができる。
(1)国家間において科学技術の成果を有効かつ公平に共同利用するという「科学技術の倫理的規制」を構築すること。(2)「主権」をもった諸国家の間の紛争や戦争を公平に裁く場としての「政治的公共性」の概念を構築すること。(3)古来、正義とは当事者相互の均衡状態をもたらすことだと定義されているが、政治的・社会的・経済的な様々なレヴェルにおいて国家間の均衡とその維持をもたらすための「正義」の概念を再構築すること。(4)従来の国家モデルが自然哲学的モデルに基いていたことからしても、共生の自然哲学的考察が必要である。それゆえ自然哲学的考察に基いて、生命体および自然の多様なるものの発生と生存のメカニズムを提示することができるということ。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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