2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14310014
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
町田 宗鳳 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 教授 (10334450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
粟屋 剛 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20151194)
鎌田 東二 京都造形芸術大学, 教授 (00233924)
島薗 進 東京大学, 大学院・人文社会研究科, 教授 (20143620)
八木 久美子 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90251561)
齋藤 政樹 明治薬科大学, 薬効学教室, 教授 (60012762)
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Keywords | 臓器移植 / 脳死 / 再生医療 / 死生観 / スピリチュアリティ / 幹細胞 / スリランカ / インド |
Research Abstract |
平成15年度は、本科研費助成を受ける<いのち>の研究会(通称)にとって、非常に実り多い年となった。まず最も注目すべきは、11月に学士会館で国際ワークショップ「生命科学とスピリチュアリティー」を開催したことである。ゲストとして、ブッシュ大統領生命倫理諮問委員会の重要メンバーであるW.Hurlbutスタンフォード大学教授を迎えた。他のパネリストは本研究会のメンバー5名が担当したが、会場には約三百人の聴衆が集まり、討議の内容は読売新聞などに大きく報道された。 今年は四回の定例研究会を開催し、各メンバーが研究発表を行い、熱のこもった議論を展開した。また、スリランカでの眼球贈与運動の実態調査(上田、町田)、インド・ヒンズー文化における生命観の調査(島薗、粟屋、鎌田、加藤、町田)と、二度にわたって海外調査を実施した。 研究成果としては、次ページに掲載した研究分担者の論文以外に、6月には粟屋がクロアチア生命倫理学会主催国際会議で、11月には島薗および町田が兵庫県立国際会議場での国際会議「生命科学と人間性の危機」で、それぞれ講演をした。 研究分担者のみならず、研究協力者による研究成果にも顕著なものがある。たとえば主なものだけあげれば、菱山豊・政策研究大学院教授の単著『生命倫理ハンドブック』(築地書館)、加藤真三・慶応大学医学部講師の英語論文「Organ Transplantation and brain-dead donors : a Japanese donor's perspective」(Mortality 9:13-26)、古澤有峰・東京大学COE「死生学の構築」特任助手の論文「病院のチャプレンとスピリチュアリティ:アメリカ、ハワイ、日本」『現代宗教2003』(東京堂出版)所収などがある。 すでに平成16年度の研究計画も審議済みであり、来年度は国際宗教学宗教史学会世界大会へのチーム参加として、海外で活躍する第一級の研究者と、二つのパネルで討論することを予定している。さらに、本科研最終年度に向けて、出版事業の本格的準備に取りかかる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 町田 宗鳳: "<狂い>の共通基盤から<痛み>の共通感覚へ"伊東俊太郎監修、吉澤五郎・染谷臣道編『文明間の対話に向けて-共生の比較文明学-』世界思想社. 22-43 (2003)
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[Publications] 島薗 進: "先端医療技術の倫理と宗教--いのちの始まりとスピリチュアリティ"湯浅泰雄編『スピリチュアリティの現在--宗教・倫理・心理の現在』人文書院. 10月. 97-122 (2003)
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[Publications] 島薗 進: "生と死--宗教の役割"森岡恭彦・村上陽一郎・養老孟司編『新医学概論』産業図書. 10月. 125-139 (2003)
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[Publications] 粟屋 剛: "再生医療のもう一つの倫理問題"再生医療. 第2巻・第4号. 104-107 (2003)
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[Publications] 鎌田 東二: "畏怖から始まる生命倫理を求めて--なぜいま私は医学を学ぶか(月)"『地球人』ビイング・ネット・プレス. 2号. 66-71 (2004)