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2003 Fiscal Year Annual Research Report

公共的対話を深めるための哲学的方法論―ソクラティク・ダイアローグを中心として

Research Project

Project/Area Number 14310017
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

中岡 成文  大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00137358)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 寺田 俊郎  明治学院大学, 法学部, 助教授 (00339574)
霜田 求  大阪大学, 文学研究科, 助教授 (90243138)
本間 直樹  大阪大学, 文学研究科, 講師 (90303990)
稲葉 一人  科学技術文明研究所, 研究員
Keywordsテクノロジーアセスメント / 異種移植 / 先端医療技術 / 対話 / 紛争解決 / ホスピス
Research Abstract

1.ソクラティク・ダイアローグ(SD)については、ドイツからファシリテーターを招いて英語によるSDを行うことも含め、前年度に引き続き定期的に実践して経験を蓄積しており、その対話方法論としての有効性と改善点をより詳細に検討した。
2.市民参加型テクノロジーアセスメント(PTA)については、ヨーロッパの事例を中心に文献調査を行い、科学技術問題に特化した研究チームを設けて、具体的イシューを検討するとともに、どのような対話スタイルが解決に適切であるかを探った。
3.PTAとりわけ異種移植を始めとする先端医療技術のテーマについては、これまでも共同研究体制をとってきたBeate Littig氏からEUにおける研究プロジェクトの最終報告を受けたが、公共的対話にSDを応用することの有効性についてかなり否定的な結論だったので、後述の我々の対話モデル(「対話コンポーネンツ」)のアイデアを対置して、共同でその意義を検討した。
4.公共的対話のモデルとして4つの部分からなる「対話コンポーネンツ」(SDを組み込んでいる。英語ではDialogue Complex)を開発し、医療にかかわるテーマを選んで実践し、その有効性と改善点を検討した。
5.研究分担者・稲葉を中心に第2回「対話シンポジウム」(大阪大学、平成16年1月11日)を開催し、市民による各種の対話実践の試みを比較検討する場をコーディネートした。
6.ホスピス・ケアにおけるコミュニケーションの在り方については、諏訪中央病院でヒアリングを継続して行い、臨床のミクロな場に周辺の人間関係その他を介して、マクロな社会的次元がどのように入り込んでいるのか、それが臨床のコミュニケーションにどのような影響を与えているのかを調査した。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 中岡成文: "人為と自然-1920-30年代におけるジョン・デューイと三木清"東アジアと哲学. 86-94 (2003)

  • [Publications] 中岡成文: "<精神の力>としての権利-ヘーゲルのRecht論に寄せて"倫理学研究. 第33集. 31-44 (2003)

  • [Publications] 中岡成文: "看護倫理教育プログラムを考える-ミネソタ大学カリキュラムの検討"医療・生命と倫理・社会. 第2号. 165-173 (2003)

  • [Publications] 中岡成文: "表現と制作-西田幾多郎と三木清のディルタイ批判"ディルタイ研究. 第14号. 5-18 (2003)

  • [Publications] 霜田 求: "遺伝子操作と<生の質>の個体モデル"医療・生命と倫理・社会. 第2号. 83-95 (2003)

  • [Publications] 霜田 求: "生命の設計と新優生学"医学哲学 医学倫理. 第21号. 31-45 (2003)

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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