2002 Fiscal Year Annual Research Report
行為の理解、推測、評価の認知的枠組みとしての文化的スクリプト:日・米・中比較研究
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14310062
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
東 洋 文京学院大学, 人間学部, 教授 (60012548)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 保生 清泉女学院短期大学, 助教授 (30227772)
田村 俊輔 清泉女学院短期大学, 教授 (00352823)
柏木 惠子 文京学院大学, 人間学部, 教授 (10086324)
上村 佳世子 文京学院大学, 人間学部, 助教授 (70213395)
柿沼 美紀 日本獣医畜産大学, 獣医学部, 教授 (00328882)
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Keywords | 日米比較 / 文化比較 / スクリプト / 自己効力感 / 異文化適応 / プロトコル分析 |
Research Abstract |
2002年6月、採択決定により研究分担者および協力者が会合し、従来の日米比較研究で顕著な対比が見られる調査項目を中心にバッテリーを組み、中国および日本国内の地方都市で実施する主プロジェクトと、文化間移動、幼児における文化的スクリプト、読み聞かせスタイル、効力感のそれぞれをテーマとするサブプロジェクトをたてること、及び担当者について協議決定。 2002年7月、長野市における主バッテリーの予備調査計画策定。 2002年9月、研究分担者柿沼がモンゴルにおける予備調査。必要あれば実施可能であることを確認。また研究協力者寺門が機材調達に関する折衝を開始。 2002年9月、北京師範大学張厚燦教授(来日中)と数次にわたり協議、北京においていつでも調査可能となる。 2002年10月、スタンフォード大学研究員Shapiro博士と5日にわたる研究集会を行ないスクリプトについての日米比較研究データの再分析と解釈を討議、調査項目の翻訳の妥当性を検討した。 2003年1月。第2回全体会。東京及び長野で研究の進行状況につき各担当者より説明しそれにもとづく協議をおこなった。 2003年2月。研究協力者唐沢、向田がスタンフォード大学他に出張、幼稚園内の日常生活に関する質問紙調査と、日本の子どもの日常場面のビデオに対する反応を調査した。 2003年3月。研究担当者柿沼、上村はスタンフォード大学に出張、Fernald教授と日本の読み聞かせデータについて分析、今後のの処理方法を策定した。 2003年3月。研究分担者中沢はカナダのバンクーバーにおもむき現地日本人学校を調査、今後の調査にも協力を依頼。 以上が本年度の活動の概要である。9月-11月の間研究代表者の東が健康のため活動が不可能だったので、主研究プロジェクトの進行が大幅におくれたため本年度は準備にあてることとし、代わりにサブプロジェクトを先行させた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 宮下孝広, 真島真里, 加藤千恵子, 柿沼美紀, 東 洋: "どうやったら公平に分配することができるか-「文化的スクリプト」の抽出にむけて-"発達研究. 17巻. 97-106 (2003)
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[Publications] Mayumi Karasawa, Hsueh Yeh, Joseph Tobin: "The links among action-control beliefs, intellective skill, and school performance in Japanese, US and German school children"International Journal of Behavioral development. Vol.27(1). 41-48 (2002)
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[Publications] Lauren Shapiro, Hiroshi Azuma: "Intellectual, attitudinal and inter-personal aspects of competence in the United States and Japan"Sternberg ed., Competence and Culture.. Washington D.C : APA Press. (印刷中). (2003)
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[Publications] 柿沼美紀, 上村佳世子: "母親の語りに見られる地域差(2)-東京と沖縄の発話構成、共同作業としての語りの比較-"発達研究. 17巻. 87-96 (2003)
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[Publications] 柿沼美紀: ""母親の語り"から見えてくること-日本・米国・中国の文化差の研究から"児童心理4月号. No.784. 114-119 (2003)