2005 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナムに関する日本人類学研究の総括と現地への発信
Project/Area Number |
14310149
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
末成 道男 東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (20054570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 裕二 福岡大学, 人文学部, 教授 (50237327)
宮澤 千尋 南山大学, 人類学研究所, 助教授 (20319289)
樫永 真佐夫 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 助手 (10342643)
李 鎮栄 名桜大学, 国際学部, 教授 (30269170)
芹澤 知広 奈良女子大学, 社会学部, 助教授 (60299162)
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Keywords | ベトナム / 人類学的研究 / 学際的研究 / 現地還元 / 文献目録 / 文献解題 / 研究史 / データベース |
Research Abstract |
本年度は最終年度であり、とりまとめと翻訳を主体に作業をすすめ、年度末に報告書を印刷した。 研究会は、4月23,4月24日、5月7日、5月21日、6月18日、7月2日、7月9日と7回開催した。第一回目に前年度完成した部分の検討と補充部分の重要度の順位付け、二回目以降に各自分担分を持ち寄り、順次翻訳作業に取りかかった。当初の計画では、各地で開催する予定であったが、作業の必要から、回数を増やしたこと、および翻訳作業が予想を超えて膨大であることが判明したので経費節減のためすべて東京で開催した。 一同に会しての作業は7月で終了、それ以降は、外部発信のためのインターネット化の検証をも兼ねて、完成分を順次メーリングリストに設けたデータベースにアップロードし、各自それに基づき、欠けているものの補充や、不要と思われるものについて意見交換を行った。 ベトナム語への翻訳作業については、当初、日本在住の留学生数名に依頼する予定であったが、下訳を検討した結果、専門的な部分の質的内容を統一維持するため、博士課程人類学専攻の院生ひとりに依頼することにした。英訳については、内部で翻訳およびネイティブチェックを行うことが困難で、外注に出すには経費の点で不可能な事が判明したので、ベトナム語訳に集中することにした。また、経費削減のため仏領期の文書資料情報の収集のためのフランスへの派遣および、本研究計画によるベトナムへの現地派遣は取りやめた。 こうした取りまとめの作業が進むなか、2005年12月にベトナムハノイにおいて開かれた文化通信院主催のワークショップで、日本のベトナム研究の現状について発表した際、本研究について紹介した。ベトナムでは、人類学関係の文献目録、解題が出て居らず(ベトナム発行の文献目録は、文化通信院フエ分院で計画中)、これまで日本の研究の殆どが日本語で書かれていてその動向が全く知られていなかったので、本計画に強い関心と期待が寄せられた。
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