2002 Fiscal Year Annual Research Report
論理的な日本語表現を支える複合辞形式に関する総合研究
Project/Area Number |
14310194
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
藤田 保幸 滋賀大学, 教育学部, 教授 (80190049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 正恵 早稲田大学, 教育学部, 助教授 (40199774)
中畠 孝幸 甲南大学, 文学部, 教授 (00217811)
江口 正 福岡大学, 人文学部, 助教授 (20264707)
山崎 誠 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 主任研究員 (30182489)
田野村 忠温 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (40207204)
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Keywords | 複合辞 / 文法化 / 引用形式 / トシテ / ニツレテ / ニヨッテ / ニヨッテハ / 条件表現 |
Research Abstract |
科学研究費交付の通知を承けて、研究課題について研究代表者及び分担者が各自研究推進の態勢に入ったが、本研究では、(1)複合辞についての従来の研究を見直して、問題点を明らかにするとともに、(2)各論的記述を進め、(3)その成果を生かして、『現代日本語複合辞用例集』の増補・改訂を行っていくという計画であるので、初年度に当たる平成14年度は、研究代表者が主として(1)の研究史的概観と問題点の整理を行い、各分担者が各時の問題意識に沿って(2)の各論的研究を進めた。研究代表者藤田は、上記の成果を「複合辞の記述研究の展望と現在」として表現学会・近畿例会(10/5・於帝塚山大学)において発表した。秋には、各自の研究成果を集約し、意見・情報交換を行うべく、第1回の「科研・複合辞研究会」(11/17・於国立国語研究所)を開催して、研究発表形式でそれまでの成果を持ち寄り、検討した。当日の発表題目は、藤田「複合辞の記述研究のために-『トシテ』を例にして-」・中畠「複合辞『〜として』をめぐって」・山崎「新聞記事データに見る『につれて』」・江口「多重条件から単一条件へ:『〜によって』と『〜によっては』」と関連発表として丹羽哲也(大阪市大・研究協力者)「接続助詞・格助詞・複合格助詞につく『は』について」である。以上のうち、藤田・山崎の発表は従属節的な節を形成するいわゆる接続助辞的な複合辞に関するものであり、中畠・江口の発表は格助詞的とされる複合辞に関するもので、こういった複合辞についての知見が深められたことは成果である。また、次年度以降の研究の準備として、『現代日本語複合辞用例集』の内容について検討を進め、作成時に収集した用例を再整理した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 江口 正: "「AはB次第だ」の解釈について-値の間の相関関係-"福岡大学日本語日本文学. 第12号. 72-82 (2002)
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[Publications] 松木正恵: "連体修飾節-意味的把握と構造的把握-"学術研究-国語・国文学編-. 第51巻. 1-12 (2003)
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[Publications] 松木正恵: "文法研究-単文から複文,そして文章・談話へ-"早稲田日本語研究. 第11号. 13-20 (2003)
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[Publications] 藤田保幸: "武藤元信「引用語の形式」のこと"滋賀大学教育学部紀要. 第52号. 137-158 (2003)