2004 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロビーム構造に適した高性能な加速器制御システムの開発
Project/Area Number |
14340082
|
Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
千葉 順成 高エネルギー加速器研究機構, 大強度陽子加速器推進部, 教授 (50126124)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 秀利 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (80164143)
古川 和朗 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (00190132)
上窪田 紀彦 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (10183782)
|
Keywords | 加速器制御 / ビーム構造 / タイミングシステム / EPICS / 波形データ / フィードバック / LINUX / 計算機制御 |
Research Abstract |
今年度は、本科研費研究補助の最終年度である。研究目的を遂行するために以下のことを実施し、国内外の加速器や制御の会議にて成果の発表を行った。 タイミングシステムについては、昨年度までに行った基本モジュール群の設計に基づいて試作機を製作してその動作確認を行い、多少の改良を加えて実機を製作した。タイミング系は、その性格上から誤動作を極力抑える必要があるので、長時間にわたる動作チェックを実施した。基本モジュール群には、高精度周波数発振モジュール、イベント送信モジュール、イベント受信モジュール、光-電気変換モジュール、信号ドライブモジュール等が含まれる。 波形データの収集に関しては、昨年度までに開発した基本ソフトウェアを利用して、オペレータの操作や選択的な動作、さらにはグラフ表示やデータアーカイブを行うための応用ソフトウェアを製作した。また、メーカの協力のもとでハードウェアの性能向上を図った。その結果、本研究に必要な高速動作をほぼ実現できるようになった。理想的にはさらなる高速化が必要であるが、コスト面も考慮して現実的な解決を図ったものである。 これらの基本的なコンポーネントを組み込んだ制御用のソフトウェアの開発を着々と進め、部分的な試験を実施した。本研究は、東海村に建設中のJ-PARC加速器のために行ったもので、KEKで製作中の60MeV線形加速器を用いて試験などを行ったが、その加速器の状況から最終試験を実施するには至らなかった。しかし、各コンポーネントの性能から研究目的は達成されていると判断している。
|
Research Products
(5 results)