2002 Fiscal Year Annual Research Report
「睡眠不足」と慢性疲労状態の持続を観測・評価する方法の開発
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14370149
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Research Institution | The Institute for Science of Labour |
Principal Investigator |
前原 直樹 財団法人労働科学研究所, 所長 (60165660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 司 財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (10260134)
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Keywords | 睡眠不足 / 慢性疲労 / 夜勤 / 短時間睡眠 / 仮眠時刻 / 時間 / 睡眠脳波 / 尿中17-Ketosteroid Sulfates / 17-Hdroxycorticosteroids(S / OH) / 休憩効果 |
Research Abstract |
財団法人労働科学研究所 1)睡眠時間を短時間と固定した実験;男性3名(26〜42歳)を対象に、8〜22時就業で5時間睡眠(1〜6時)を10日間(月〜翌水曜日を想定)継続する実験を行った。実験日後には、9〜17時就業で0時からの7時間睡眠の回復日を4日間配置すると共に基準日を2日間(9〜5時就業、7時間睡眠)設けた。被験者には通常のオフィス作業を遂行させると共に直腸温の連続測定、1時間毎の血圧測定と生理心理的機能検査と疲労感、眠気感などの測定を行った。睡眠脳波も記録した。 2)夜勤を模擬した実験;覚醒水準維持に最も効果的な仮眠時間と時刻の有効配置を検討した。男子大学生6名を対象に、0時と4時から各60分、120分の仮眠と仮眠なしの5条件を実施。22〜8時までに毎時30分の作業量測定と自覚症状、パソコンによるパフォーマンステストを実施すると共に直腸温を連続測定。模擬夜勤後は6時間の昼間睡眠と7時間の夜間睡眠を配置した。睡眠脳波も記録した。 2.睡眠調整が行われる現場調査週休2日制の製品組立工場の中年作業者3名を対象に、現行の休憩パターンに加え、2通りの休憩パターンを作りだし、休憩の効果を検討した(現行の休憩パターン;午前と午後に10分間の休憩が各1回計20分間、Aパターン;午前1回7分、午後2回(7分+6分)に分割、Bパターン;午前1回10分、午後2回(10分+10分)に分割)。効果判定は尿中17-Ketosteroid-Sulfates /17-Hydro-xycorticosteroids((S/OH)を測定して行った。現行パターンに比べて、午後の一連続作業時間を短くし、2回の休憩を挿入するA,Bパターンでの尿中(S/OH)比が高値を示し、A,Bパターンでの負担は少ないと判断できた。また、2名ではAパターンの場合よりBパターンで高値を示し、両パターンでの効果の差異が示唆された。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 前原直樹: "企業と組織の社会的な役割と責任-働きがいのある仕事と職場をめざして-"労働の科学. 58・1. 4-5 (2003)
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[Publications] 前原直樹: "働きがいのある仕事と職場をめざした労働安全衛生の今日的課題"季刊働くもののいのちと健康. 14. 34-48 (2003)
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[Publications] 佐々木司: "オフィス労働のIT化と労働者の疲労"労働科学. 78・6. 301-309 (2002)
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[Publications] 関由起子: "医療事故防止対策立案に向けたインシデント事例収集方法の課題-事例の分析結果から-"労働科学. 78・1. 20-36 (2002)
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[Publications] 飯田裕康: "「ミスを活かす」総合的な事故防止対策/安全対策"労働の科学. 58・4. 17-22 (2003)
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[Publications] 前原直樹: "産業ストレス指標としての尿中17-KS-Sの意義-夜勤・交代制勤務の看護師での調査事例をもとに-"産業ストレス研究. 10・1. 49 (2002)
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[Publications] 前原直樹: "人間計測ハンドブック担当部分「疲労の時間的推移」"朝倉書店(印刷中). (2003)