2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヒアルロン酸合成酵素導入による間葉系幹細胞からの軟骨分化誘導と、軟骨修復
Project/Area Number |
14370451
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
守屋 秀繁 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30092109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 佑一 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (10282485)
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Keywords | 軟骨 / ヒアルロン酸 / ヒアルロン酸合成酵素 / レトロウィルス / トランスフェクタント / 軟骨細胞 |
Research Abstract |
平成14年度:軟骨前駆細胞株ATDC5へのHAS2遺伝子導入と軟骨分化能の解析 骨髄より採取した間葉系幹細胞を培養して軟骨欠損部の修復に用いるにあたり、平成14年度では軟骨分化促進のために、ヒアルロン酸合成酵素2(HAS2)の遺伝子導入を細胞培養に併用した。移植部における長期間ならびに高濃度のヒアルロン酸合成を獲得するために、HAS2を遺伝子導入した培養細胞の移植を行い、さらに正常に近い硝子軟骨への分化をめざした。まず、in vitroの系で、レトロウィルスベクターを用いて安定なHAS2トランスフェクタントを作製し、軟骨細胞への分化能について検討した。 1、ATDC細胞へのHAS2遺伝子導入 ATDC細胞はマウス胚性腫瘍細胞(EC細胞)より単離された軟骨前駆細胞であり、培養上清中にインスリンを添加すると軟骨細胞へ分化し、II型コラーゲン優位の細胞外基質を産生するようになる。このATDC細胞にレトロウィルスベクターを用いてHAS2遺伝子を導入し、安定なトランスフェクタントを作製した。 2、HAS2トランスフェクタントの解析 これらの細胞について、HAS2合成量(RNAレベル、蛋白レベル)、ヒアルロン酸合成量(ヒアルロン酸結合蛋白を用いたELISAおよび染色)、II型コラーゲン合成量(RNAレベル、蛋白レベル)を測定し、軟骨分化促進に有効なHAS2導入条件を検討している。
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Research Products
(1 results)