2002 Fiscal Year Annual Research Report
3テスラ超高磁場MRスキャナにおける顎関節専用コイルの開発
Project/Area Number |
14370602
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 秀明 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (00263301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 温紀 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員
柿本 直也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50324794)
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Keywords | MRI / 超高磁場MRI / 顎関節 / 画像診断 / コイル |
Research Abstract |
本研究では、高感度で高精細な画像が取得可能な3テスラ超高磁場MRスキャナ用の顎関節専用送受信コイルを開発することを第一目的とし、作成したコイルをボランティアに使用し従来の1.5テスラMRスキャナによる画像との比較検討を行い、3テスラの臨床応用が可能となった暁には患者に応用し、より詳細な顎関節部の診断行おうとするものである。 1)超高磁場用顎関節専用コイルの作成 市販の顎関節用のサーフェスコイルは、低磁場から高磁場のMRスキャナに対応しているが3テスラ以上の超高磁場には対応していない。そこで新規にコイルを作成し、その性能を検討した。 2)ファントムの撮像 現有のファントムのスキャンから開始した。高感度で高精細な画像を得るためにコイルの直径を小さくする必要があるが、このトレードオフとしてコイルからの距離による信号強度の差が大きくなる。この信号強度の減衰を数値化し、この減衰に応じて表示される画像の信号強度を変化させなければ連続断面の画像を比較することすら困難となる。この信号強度の減衰の数値化および画像へのインタラクションを共同研究者であるコペンハーゲン大学の三次元医用画像研究所のPer Larsen氏と検討した。 3)ファントムの再撮像 ファントムの撮像を再度行い、完成したプログラムを用いて信号補整した。 4)解像度の測定 チャートファントムを用いて、解像度および測定誤差を計測した。 この結果、プロトタイプのコイルは充分臨床応用に耐え得るものであったが、操作性が市販のものよりかなり劣っていたため、スループットの避けられないと判断した。次年度では、これらの点を改良したい。
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