2002 Fiscal Year Annual Research Report
ストーマ保有者の生きる意欲とスキンケア行動にストーマ看護サービスが及ぼす影響
Project/Area Number |
14370800
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
前川 厚子 名古屋大学, 医学部, 教授 (20314023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠神 和男 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00234427)
門田 直美 名古屋大学, 医学部, 助手 (10335052)
安藤 詳子 名古屋大学, 医学部, 助教授 (60212669)
進藤 勝久 近畿大学, 医学部・堺病院, 教授 (80112043)
田澤 賢次 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (80018887)
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Keywords | ストーマ / スキンケア / ストーマ外来 / 看護サービス |
Research Abstract |
ストーマ保有者の生きる意欲とスキンケア行動にストーマ看護サービスが及ぼす影響 本年度は3年間の研究期間の初年度であり、人工肛門、人工膀胱、痺孔などの専門的なケアを要するストーマ保有者を継続的にフォローアップしている医療機関への研究協力の要請と社会的支援サービス開発に向けたストーマケア専門職によるアクションリサーチの組織作りを目指した。 1)アクションリサーチの手法においてはストーマ外来通院患者の協力と患者会の研究への協力が不可欠であり、要介護認定を受け、訪問看護ステーションの訪問サービスを利用している重複障害を持つストーマ保有者とその主介護者より聞き取り調査を実施した。特にストーマを緊急で造設した患者にはスキントラブルの発生が多く、医原性の排泄機能障害が生きる意欲を低下させていることが明らかになった。 2)ストーマと肛門周囲ケアニーズが高い若年発症型の炎症性腸疾患患者のなかで大腸、小腸切除または吻合、骨盤内パウチ造設を伴う外科手術群に質問紙調査を行った。メンタルサポートを含めた心身のケアニーズが顕在化しているにもかかわらず、専門職の不足から適切なケアが提供されていないことが明らかになった。 3)オストメイトの自己適応尺度(OSAS-J.前川 1998)の英語版(OSAS-E)を作成し、英国のHertfordshire大学看護学部心理学教室との共同プロジェクトを立ち上げ、日英比較を進めている。第一報は2003年6月のEurope Stoma Care 学会(ECET)で報告予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 吉川由利子, 前川厚子, 安藤詳子, 神里みどり, 渡邉憲子: "在宅療養中のオストメイトに見る年齢と自立度による看護・介護必要度の検討"日本ストーマリハビリテーション学会誌. 18・3. 199 (2002)
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[Publications] 前川厚子, 毛受矩子, 伊藤美智子, 積美保子, 塚田邦夫: "Evolution : All together in the future-14^<th> WCET report 進歩-明日に向かって共に歩もう!"月刊ナーシング. 22・14. 106-110 (2002)
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[Publications] Noriko Menju, Atsuko Maekawa, Shoko Ando, Naomi Kadota: "Related factors of ostomate's self adjustment and QOL of Japanese ostomy club members"14thWorld Council of Enterostomal Therapists Abstract. 310 (2002)
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[Publications] Atsuko Maekawa, Shoko Ando, Naomi Kadota, Kazuo Kusugami: "Long term needs of Japanese IBD patients who had surgical treatment"14thWorld Council of Enterostomal Therapists Abstract. 336 (2002)
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[Publications] 前川厚子, 近藤あゆ子, 松井茂登子, 北澤昭子, 松本恵美子, 松浦稲子: "訪問看護白書:訪問看護の質向上への取り組み-大学と臨床の協働-"財団法人 日本訪問看護振興財団. 195 (2002)