2002 Fiscal Year Annual Research Report
慢性病児と家族のライフスキル形成を基礎とする健康学習支援プログラム開発と臨床応用
Project/Area Number |
14370817
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
村田 惠子 神戸大学, 医学部, 教授 (90105172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内 正子 神戸大学, 医学部, 助手 (20294241)
法橋 尚宏 神戸大学, 医学部, 助教授 (60251229)
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Keywords | ライフスキル / 健康学習プログラム / 慢性病児 / 療養行動 |
Research Abstract |
本研究は、健康増進に重要な役割を持つとされるライフスキルの形成を基礎とした慢性病児と家族への健康学習支援プログラムの開発とその臨床応用を目的とした。 初年度である平成14年度は以下の検討を実施した。 1.ライフスキル健康学習プログラムに関する文献調査 ライフスキル教育を主題とする国内および国外の研究・実践・教材に関する文献の収集と検討を実施した。その結果、既存のプログラムとその特徴、展開方法、効果に関する有効な情報が得られた。しかし、本研究の目的とする慢性病児を対象としたライフスキル健康プログラムは見られず、検討の必要性が示唆された。 2.慢性病児のライフスキルプログラムの概念枠組みと健康学習の目標・内容の検討 ライフスキルにおける行動変容モデルを基に、看護ケアの要素を含む概念枠組みを検討した。また、慢性病児に必要とする療養行動に心理社会的要素を多く含む喘息児を対象として、健康課題と発達課題からなる学習課題・内容を検討した。 3.慢性病児のライフスキルプログラムに関する試作の開始 上記の概念枠組みと健康学習の目標・内容に基づく全体的なプログラムの試作を開始し、現在進行中である。併せて、プログラムを実践するフィールドの開発中である。 4.スタッフの研修および訓練 ライフスキル健康学習プログラムの開発と支援方法に関するスタッフの研修および訓練としてJKYB研究会およびJIYDの主催するライフスキル健康教育ワークショップに全スタッフが参加した。その成果として、今後のプログラム開発に関する示唆および教育実践の技法の習得と経験を得た。
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