2005 Fiscal Year Annual Research Report
教育工学分野における国際教育協力評価のベンチマーク開発に関する研究
Project/Area Number |
14380074
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
牟田 博光 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70090925)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤堀 侃司 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (80143626)
齊藤 貴浩 大学評価・学位授与機, 構・評価研究部, 助教授 (50302972)
渡辺 良 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 部長 (30141980)
星野 敦子 十文字女子大学, 社会情報学部, 助教授 (40225793)
米澤 彰純 大学評価・学位授与機, 構・評価研究部, 助教授 (70251428)
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Keywords | 国際協力 / 評価手法 / 外部効果 / 収益率 / 費用対効果 / 満足度 / アウトカム / 中間指標 |
Research Abstract |
国際協力の効果としてはアウトプットよりもアウトカム、アウトカムよりもインパクトが重要であると言われている。しかし、アウトカムやインパクトがプロジェクトによって発現したかどうかについては自明ではない。発現した効果を明確にするだけではなく、効果発現にいたる道筋を明確にすることが評価の重要な課題である。案件形成時に何らかのロジックに基づいて、具体的な援助活動が最終的な上位目標の達成にいたると考え、そのロジックに基づき援助活動を行う。従って、援助活動から効果発現に至るまでの道筋が間違っていれば、最終的な上位目標の達成は困難になる。評価の中で、この仮定された道筋が正しかったかどうかの因果モデルの検討が重要である。そこで、理論的なモデルに基づいた効果分析が重要となる。さらに、インパクトは発現するのに時間がかかるところから、インパクトに至る中間指標を上手に探して用いることが評価分析上必要となる。 インドネシアの中等理数科プロジェクトの効果分析では、学力へいたるまでの中間指標として、他者から学ぶ姿勢、授業へのP局的参加、勉強に対する興味関心などを測定し、共分散構造モデルを用いてプロジェクトの効果を分析した。また、授業評価分析では、学力に至るまでの中間指標として満足度を取り上げ、授業の様々な工夫が満足度をどの程度変化させるかのモデルを構築した。 さらに、研修の効果として、従来からの収益率、支払い意志額に加え、新たに実現したプロジェクトを社会的インパクトと考え、その予算と貢献度を測定することを試み、この方法が有効であることを確認した。
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Research Products
(18 results)