2004 Fiscal Year Annual Research Report
高等教育における授業コンテンツのファジィ評価と統合的教育システムの開発研究
Project/Area Number |
14380083
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
北垣 郁雄 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (20016679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大膳 司 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60188464)
大場 淳 広島大学, 高等教育研究開発センター, 助教授 (50335692)
匹田 篤 広島大学, 地域連携センター, 助教授 (50335642)
山下 元 早稲田大学, 政経学部, 教授 (40112990)
吉村 幸則 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (10167017)
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Keywords | 教育評価 / ファジィ理論 / アンケート / 大学教育 |
Research Abstract |
平成14年度より、ファジィ評価と教育システムの構築に向けて活動を行ってきた。授業のコンテンツを評価し、その評価結果とコンテンツをともにコンピュータに格納し、利用者が評価結果を参照しつつ所望のコンテンツを鑑賞・学習できるような統合教育システムを構築する。授業コンテンツそのものの構築は時期尚早と考え、これを授業用教材とみなす。あるいは、学生の演習としてプレゼンテーション実技をコンピュータに動画で格納し、その評価を行う。 コンテンツを格納するコンピュータシステムは、他予算にて実現と相成った。そこでは、OKIの学習支援システムを導入し、教室の後ろに設置されたリモコン式カメラの動画像を講義用サーバーに取り込むようにした。サーバーには、動画像のほか、PowerPointのスライドも格納できるようになっている。一方、学生用端末ではどの講義を閲覧するかの情報をコンピュータ入力できるようになっている。 このシステムを用いて学生のプレゼンテーション実技に応用した。大学院カリキュラムでは専門のみならず、いわゆるメタ教育も必要とされ、学習内容自体に調和を図る必要がある。その一つの工夫として、「休日の過ごし方」と題して、その内容を第三者にわかりやすく説明するもので、図表をうまく用いて聞き手に説明することを課題としている。図表の表し方については、前年度までに開発した図表情報の表現技法に関する教材を学ばせた。その後、各自の判断でプレゼンテーション資料をPowerPointにて作成させた。全員で5名であったが、各発表のあとにコンピュータで本評価システムを用いて評価させた。評価項目は教授者があらかじめ設定しておき、各学生に自分のプレゼンテーションを評価できるように、各自で電子アンケートの項目設定をさせた。発表会場はPCが1台しかなかったので、1人発表したときにはあとの4人が順番にPCにてその発表者にプレゼンテーションを5段階で評価した。電子アンケートシステムの設計者自身が授業の担当者であったためか、PC使用では大きな混乱はなかった。 試行したのは、授業コンテンツそのものではないが、システム全体の流れはおおむねスムーズに進行し、研究は順調に進んでいることが検証された。
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Research Products
(5 results)