2003 Fiscal Year Annual Research Report
「環境工学系専門日本語」教育システム構築に関する研究
Project/Area Number |
14380118
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
水本 光美 北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (80326462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 展淳 北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (00267478)
村田 朋美 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (20326458)
池田 隆介 北九州市立大学, 国際環境工学部, 講師 (60347672)
孫 連明 北九州市立大学, 国際環境工学部, 助教授 (60343430)
李 丞祐 北九州市立大学, 国際環境工学部, 講師 (60326460)
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Keywords | 環境工学 / 専門分野 / 周辺的な専門語彙 / 基礎専門語 / 0級語彙 / アルチリンガル化 / マルチメディア化 / アニメーション教材 |
Research Abstract |
本研究の第2年目は、第1年目のデータベース(環境工学にかかわる留学生が求められる語彙調査に基づく語彙リストの分類)を完成させ、それに基づき、学部留学生が大学入学時に欠如していると考えられる「周辺的な専門語彙」の分析、およびそれら語彙リストのマルチリンガル化(英語、中国語、韓国語)、語彙リストに基づくマルチメディア教材製作への着手である。 本年度実施した研究過程は以下の通りである。 1.各専門分野における語彙分類の完成:(1)延べ語数(60758語)を日本語能力試験2級語彙、1級語彙、および0級語彙(1級にも含まれないもの)の3種に専門別に分類:2級以下(55%-65%)、1級以下(70%-80%)、0級(20%-30%) (2)異なり語数(4644語)を「専門分野」と「日木語能力試験の等級」別の分類→異なり語数の45%が0級語彙(留学生は入学前に未学習=「基礎専門語」と命名) 環境化学:650語(0級)、402語(1級)、1182語(2級以下)、2235語(総数) 環境機械:647語(0級)、242語(1級)、691語(2級以下)、1580語(総数) 空間デザイン:575語(0級)、282語(1級)、823語(2級以下)、1680語(総数) 情報メディア:671語(0級)、290語(1級)、770語(2級以下)、1731語(総数) (3)専門分野間の重複語彙の分析:重複分野が少ないほど、0級の比率が上がる。→0級の約56%が1分野にしか出現しない語彙。 2.マルチメディア教材作成(第1段階):重複分野が多い上位30語のオンライン教材試作。 (1)Webブラウザ上で語の翻訳、漢字のルビ、語の日本語意味、例文を表示。 (2)翻訳およびルビはマウスのポインターをその語に当てると出現するポップアップ方式。 (3)各語の例文にFlashアニメーションを付随。 3.2のオンライン教材の有効性確認のための実験実施。 <実験結果> (1)アニメーションを含むオンライン教材使用者のほうが、紙教材使用者より語彙理解および記憶維持において有効である。→アニメーション教材は語彙習得に有効。 (2)アニメーションを含むオンライン教材のほうが、学習意欲をより喚起させる効果がある。 これらの実験により、オンライン教材の有効性が証明出来たので、次年度は、更に語数を最低100語以上まで増加し、発音練習、練習問題、テストなども開発する計画である。同時に、各専門分野における「純専門用語」の基準を定め、語彙リスト作成、マルチリンガル化も進めてゆく所存である。
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Research Products
(1 results)