2004 Fiscal Year Annual Research Report
紅河デルタ農村における超村落的な実践と空間の歴史的研究
Project/Area Number |
14401026
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Research Institution | Nagoya University of Commerce and Business Administration |
Principal Investigator |
松尾 信之 名古屋商科大学, 総合経営学部, 助教授 (40308838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桃木 至朗 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40182183)
八尾 隆生 広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (50212270)
嶋尾 稔 慶應義塾大学, 言語文化研究所, 助教授 (90255589)
高田 洋子 敬愛大学, 国際学部, 教授 (50154795)
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Keywords | 国際研究者交流 / ベトナム / 近世 / 近代 / 歴史 / 農村 / 村落 / 人口移動 |
Research Abstract |
1.目的 従来ほとんど研究されていない、ベトナムにおける村落を越えたネットワークを、近世・近代に関して明らかにすることが、目的である。対象地域は紅河デルタ南部ナムディン省ブバン県バックコックむらを中心とする諸村落とする。1つにはバックコックむらとむら外との関係、2つにはバックコックむら周囲のむらむらが相互にどのようなネットワークを形成していたのか、明らかにする。 2.現地調査 (第1班)(8月に約3週間行った。参加者はベトナム人も含め、研究協力者、作業従事者の計7名) (第2班)(12、1月に、約3週間行った。参加者は松尾、桃木、八尾、嶋尾と、ベトナム人も含め、研究協力者、作業従事者の7名とであった。) 上記、第1、2班は、ナムディン省において、現地調査を行った。バックコックむら周辺の、昨年度の対象村落群と隣接する村落群で、昨年度と同様の目的、方法で調査した。具体的内容は古老へのインタビューと、村方史料の収集である。 (第2班)高田が12月に1週間弱、ナムディン省において、作業従事者のベトナム人1名を合わせ、現地調査を行った。一昨年度に独自に公文書館を調査し、植民地期にナムディン省内の労働力移出元の村落や、クアンニン省やベトナム南部における、バックコックむらからの労働力移出先をリストアップしており、それらの地域を調査した。 3.成果 これまでのバックコックむらの調査によって、関係が存在したことが分かった地域につき、そちらの側からの裏付け資料を得ることが、本年度の大きな目標であったが、それらはほとんど成功しなかった。しかしながらバックコックむら周辺地域における調査においては、昨年度同様に様々な形態(家譜、冊封、神勅など)の地方文書を大量に収集し得た。資料収集の継続と、それらの整理、データベース化、活用、分析が今後の作業となる。
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Research Products
(6 results)