2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14402049
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
川村 千鶴子 大東文化大学, 環境創造学部, 助教授 (50338604)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北澤 恒人 大東文化大学, 環境創造学部, 助教授 (60338605)
冨田 祐一 大東文化大学, 環境創造学部, 教授 (70227627)
石橋 春男 大東文化大学, 環境創造学部, 教授 (80102200)
山口 由二 大東文化大学, 環境創造学部, 助教授 (40281597)
福島 斉 大東文化大学, 環境創造学部, 助教授 (70338606)
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Keywords | 南太平洋 / 島嶼問題 / 環境問題 / 廃棄物 / 地球温暖化 / 環境負荷 / 廃車の不法投棄 / 核実験 |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続き現地調査を実施し、環境・経済の両分野で知見を得てこれを研究誌に発表した。 川村は2003年7月にマーシャル諸島共和国において調査を行った。この調査はグローバルテクノスケープとして、エスノスケープ(人口移動)、メディアスケープ(メディアの越境・共有)、テクノスケープ(技術移転)、ファイナンススケープ(国際金融の流れ)、イデオスケープ(イデオロギーの伝播)および、ケアスケープ(国際援助)の6つの視点から、マーシャルの環境・経済の現状の調査を行った。その結果、過去の核実験の社会的後遺症、現在進行している廃棄物問題、今後の地球温暖化の問題を多面的に捉えることができた。この成果については「環境創造第5号」('03年10月)で研究論文として発表している。 北澤は昨年9月に、サモア独立国で調査を実施した。特に今回は廃棄物問題について焦点を定めた。2002年秋、日本のJICAの資金援助とSPREP(南太平洋環境計画)の技術指導を受けて改修し、2003年より運用を始めた首都アピアのタファイガタ埋立処分場について現地調査を行った。さらに太平洋島嶼諸国の環境問題をめぐる国際的な法的枠組みを整理した上で、改修されたタファイガタ処分場のようすとサモアにおける廃棄物削減の取り組みについて「環境創造第6号」('04年3月刊行予定)に報告した。 山口は2004年2月にキリバス共和国のタラワ、マーシャル諸島共和国のマジュロを調査した。本研究の調査5カ国の中で地理的に隣り合っているが、もっとも経済格差(国民一人当たりGDPの比率が4.2倍)の大きい両国において、国民生活の質、環境問題等について、比較検討を行うべく、調査を進めた。同調査については「環境創造6号」('04年3月刊行予定)で報告している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 川村 千鶴子: "マーシャル諸島共和国の環境問題とグローバル・テクノスケープの視座"環境創造. 第5号. 37-56 (2003)
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[Publications] 北澤 恒人: "サモア独立国における廃棄物管理の変貌 -資料:「ワイガニ条約」前文-"環境創造. 第6号. (2004)
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[Publications] 山口 由二: "キリバス共和国・マーシャル諸島共和国の生活と環境の現状"環境創造. 第6号. (2004)