2002 Fiscal Year Annual Research Report
マングローブ林再生プロジェクトにおける住民・NGO参加の発展モデル
Project/Area Number |
14402051
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
後藤 順久 日本福祉大学, 経済学部, 助教授 (90215509)
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Keywords | 環境保全 / NGO / マングローブ / フィリピン / GIS |
Research Abstract |
対象地域であるフィリピンNegros島のマングローブ林は壊滅状態で、再生事業も住民・NGOなどが取り組んでいるが遅々として進まない。参加型プログラムに携わってきた人々の経験を生かしながら、地域のニーズに応じて柔軟に進化する参加型プログラムの発展モデルを提案することを最終目的とする。1年目の研究として、Negros島における植樹サイトのサーベイを行った。州政府などは、1993年以降46サイトでマングローブの再生に取り組んでいる。植樹に成功している参加型サイトも見られる一方で、サイトへの不適切な樹種・植樹法、メンテナンスの不足などにより、再生が進まない例も多数見受けられる。既存資料を収集するとともに、地元大学・行政や環境NGOの協力を得て、植樹サイトおよび近隣村落でマングローブ林に関わるヒアリング調査を実施した。より多くの事例を系統的に収集して、本格的な次年度以降の研究のためのDB構築に着手した。さらに、再生地域、自生地域に分けてGPS測量を実施する。これらの成果は来年度、パソコン上でGIS化を行うための基礎資料である。既存データベースと組み合わせることで、目的にあわせた地図の作成が可能となり、新たな知見や関係者の合意形成が得られやすくなる。 (本年度の具体的研究項目と内容) (1)既存資料の整理(州政府・各自治体・大学・PEMOなどが所有する資料・データの収集整理) (2)サイトの詳細調査(15サイトの調査・GPS測量・土壌・樹種・後背地の状況など) (3)近隣村落等へのヒアリング調査(項目として、人口指標・生活関連指標・マングローブ消滅原因・行政・住民・NGO相互協力など) (4)植樹サイトのDB構築(PostresSQLによる人間・自然環境系DBを作成)
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Research Products
(1 results)